KPIとは?意味や設定方法を図解でわかりやすく解説

「目標は立てたものの、達成に向けて何をすべきか分からない」「チーム全体で進捗を共有できていない」そんな課題を抱えていませんか?
KPI(重要業績評価指標)を適切に設定することで、目標達成までの道筋が明確になり、チーム全体で進捗を可視化できます。本記事では、KPIの基本的な意味から、KGIやKSFといった関連指標との違い、効果的な設定方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
SMARTの法則やKPIツリーの活用法、部門別の具体例も紹介しているため、この記事を読めば明日からすぐに実践できる知識が身につきます。目標達成の確実性を高めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
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KPIとは?基本的な意味を理解しよう
ここではKPIに関する概要を2点紹介します。
- KPIの定義と役割
- ビジネスにおけるKPIの具体例
それぞれ確認してみましょう。
KPIの定義と役割
KPIとは「Key Performance Indicator」の略称で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。簡潔に言えば、最終的な目標達成に向けた中間目標を数値化した指標のことです。
たとえば、マラソンで完走を目指す際、ゴールだけを見ていても進捗は把握できません。「10km地点を1時間以内に通過する」「20km地点では2時間以内」といった中間地点の目標を設定することで、ペース配分や調整が可能になります。
ビジネスにおいてもKPIは同様の役割を果たします。最終目標までの達成度合いを定量的に測定し、進捗状況を可視化することで、必要に応じた軌道修正が可能になるのです。
KPIの主な役割は以下の3つです。
- 目標達成までのプロセスを明確化
- 現状のパフォーマンスを客観的に評価
- 問題の早期発見と改善策の実施
これらにより、組織全体が同じ方向を向いて効率的に目標達成を目指せるようになります。
ビジネスにおけるKPIの具体例
KPIは業種や部門によって設定する指標が異なります。ここでは代表的な部門別のKPI例を紹介します。
【営業部門のKPI例】
- 商談数:月間50件
- 受注率:30%以上
- 平均受注単価:100万円
- 新規顧客獲得数:月間10社
【マーケティング部門のKPI例】
- リード獲得数:月間200件
- コンバージョン率(CVR):5%
- 顧客獲得単価(CPA):3万円以下
- Webサイト訪問者数(UU):月間1万人
【製造部門のKPI例】
- 稼働率:85%以上
- 不良品率:1%以下
- 生産性:前年比110%
- 納期遵守率:98%以上
このように、各部門の役割に応じて適切なKPIを設定することで、組織全体の目標達成に貢献できます。重要なのは、測定可能で具体的な数値を用いることです。
KPIと関連指標の違い
KPIと同様に、アルファベット3文字で表す関連指標があります。以下の3つの違う点を理解しましょう。
- KGI
- KSF
- OKR
順に紹介します。
KGI(重要目標達成指標)との違い
KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」を意味し、組織やプロジェクトが最終的に達成すべきゴールを数値化したものです。
KGIとKPIの関係性を山登りに例えると、KGIは「頂上(最終ゴール)」、KPIは「途中の休憩ポイント(中間目標)」に相当します。具体例で見てみましょう。
- KGI:年間売上高3,000万円を達成する
- KPI:
- 新規顧客獲得数:月間10社
- 既存顧客からの受注:月間15件
- 平均受注単価:100万円
KGIが達成されたかどうかは最終的な結果でしか判断できませんが、KPIを設定することで途中経過を継続的に確認できます。KPIの達成状況を見ることで、KGIに到達できるかどうかを予測し、必要に応じて戦略を修正できるのです。
両者は独立したものではなく、KGI達成のためにKPIを設定するという相互関係にあります。
KSF/CSF(重要成功要因)との違い
KSF(Key Success Factor)またはCSF(Critical Success Factor)は、「重要成功要因」と訳され、目標達成のために必要不可欠な要因を指します。
KSFとKPIの違いは、「要因」か「指標」かという点です。
- KSF:目標達成に必要な「要因」(定性的)
- KPI:KSFを数値化した「指標」(定量的)
売上向上というKGIに対しての具体例で理解を深めましょう。
- KSF:新規顧客の開拓、既存顧客との関係強化
- KPI:新規商談数20件/月、既存顧客訪問回数5回/月
つまり、KSFで「何をすべきか」を明確にし、それを測定可能な形にしたものがKPIです。KSFを特定してからKPIを設定することで、より効果的な目標管理が実現します。
OKRとの違い
OKR(Objectives and Key Results)は、「目標と主要な成果」を意味する目標管理手法です。GoogleやMeta(旧Facebook)などの企業が採用していることで知られています。
KPIとOKRの主な違い
| 項目 | KPI | OKR |
|---|---|---|
| 達成目標 | 100%達成を目指す | 60-70%達成で成功 |
| 目標の性質 | 現実的・達成可能 | 挑戦的・野心的 |
| 評価期間 | プロジェクトごと | 1-3ヶ月単位 |
| 目的 | 業務の進捗管理 | 組織の成長促進 |
OKRはストレッチゴール(背伸びした目標)を設定し、60-70%の達成で成功とみなします。これにより、従業員の意欲を高め、イノベーションを促進することが目的です。
一方、KPIは100%達成を前提とした現実的な指標設定を行います。両者は対立するものではなく、組織の状況や目的に応じて使い分けることが重要です。
KPIを設定する目的とメリット
KPIを設定することで、企業は複数のメリットを得られます。
- 行動指針が明確になる
- 進捗管理と軌道修正
- 客観的な評価基準になる
順に紹介します。
行動指針が明確になる
KPIを設定する最大のメリットは、「何をすべきか」が具体的に分かることです。
漠然と「売上を増やそう」と言われても、具体的な行動には移しにくいですが、「月間商談数を30件にする」というKPIがあれば、1日あたり約1.5件のペースで商談を設定すればよいと分かります。
さらに、KPIをチーム全体で共有することで、組織全体が同じ方向を向いて行動できます。各メンバーが自分の役割と目標を理解し、主体的に動けるようになるのです。
たとえば、マーケティング部門が「月間リード200件獲得」というKPIをもっていれば、営業部門は「そのうち何件を商談化すべきか」を逆算できます。このように部門間の連携もスムーズになります。
進捗管理と軌道修正が可能
KPIを設定することで、リアルタイムで目標に対する達成度を確認できます。
月末になって「目標未達成」と気付くのでは手遅れです。KPIを週次や日次で追うことで、早期に問題を発見し、対策を講じることが可能になります。
たとえば、月間目標が「受注20件」で、月半ばの時点で5件しか受注できていない場合、このペースでは目標達成が困難だと判断できます。そこで以下のような対策を検討できるでしょう。
- 商談のクロージング手法を見直す
- 提案資料の改善を図る
- 単価の高い案件に注力する
このように、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善していくことが、KPIマネジメントの本質です。
客観的な評価基準になる
KPIは数値による明確な指標であるため、客観的かつ公平な評価が可能になります。
「頑張った」「努力した」といった主観的な評価では、従業員の納得感は得られません。「商談数30件達成」「受注率35%達成」といった明確な基準があれば、評価者も被評価者も納得できる人事考課が実現します。
また、KPIによって各メンバーの強みと課題も明確になります。「商談数は多いが受注率が低いメンバーには、クロージング研修を提供する」「受注率は高いが商談数が少ないメンバーには、見込み客の発掘方法を指導する」といったように、個別最適化されたマネジメントが可能になるのです。
効果的なKPIの設定方法【3STEP】
KPIの設定は、以下の3つのステップで効果的に進めます。
- KGI設定
- KSF特定
- KPI設定
それぞれ見ていきましょう。
STEP1:KGIを設定する
KPI設定の第一歩は、最終目標であるKGIを明確にすることです。KPIはKGI達成のための中間指標なので、ゴールが曖昧ではKPIも適切に設定できません。KGI設定のポイントは以下の3つです。
- 数値で具体的に表現する
悪い例:「売上を増やす」「顧客満足度を高める」
良い例:「売上高を前年比120%にする」「NPS(顧客推奨度)を50以上にする」 - 期限を明確にする
悪い例:「売上3,000万円を達成する」
良い例:「2025年度中に売上3,000万円を達成する」 - 測定可能な指標を選ぶ
悪い例:「ブランド力向上」のような抽象的な目標
良い例:「主要ターゲット層における認知度60%達成」
適切なKGIの例を挙げると、「2025年12月末までに年間売上高3,000万円、営業利益率15%を達成する」といった形になります。
STEP2:KSFを特定する
KGIが決まったら、次に目標達成に必要な重要成功要因(KSF)を洗い出します。KSF特定の4ステップに沿って実践してみましょう。
- プロセスを洗い出す
KGI達成までに必要なステップを時系列で整理
例:問い合わせ獲得 → 初回訪問 → 提案 → 見積提示 → 契約 - 各プロセスを数値化する
各ステップの転換率や必要数を算出 - コントロール可能性で分類する
自社でコントロールできる要因とできない要因に分類 - 影響度の高いものを選定する
最終目標への影響が大きく、かつコントロール可能な要因をKSFとして特定
たとえば「新規商談数の増加」「提案品質の向上」「クロージング率の改善」などがKSFとして挙げられます。
STEP3:KPIを設定する
KSFが明確になったら、それを測定可能な数値目標に落とし込み、KPIとして設定します。以下のKPI設定の具体例を参考にしてください。
- KGI:年間売上3,000万円達成
- KSF:新規商談数の増加、受注率の向上
- KPI:月間商談数:30件/受注率:35%/平均受注単価:100万円
このように、KSFを数値化することでKPIが完成します。重要なのは、各KPIの達成がKGI達成に直結していることを確認することです。
また、KPIは1つではなく複数設定するのが一般的です。ただし、多すぎると管理が煩雑になるため、1部門あたり3-5個程度に絞ることをおすすめします。
SMARTの法則でKPIの質を高める
KPIの質をより高めるためにはSMARTの法則を実践してみましょう。
- SMARTの法則とは
- SMARTを活用したKPI設定例
SMARTの法則を上記2点にわけて解説していきます。
SMARTの法則とは
効果的なKPIを設定するために活用したいのが「SMARTの法則」です。これは目標設定の際に用いられるフレームワークで、5つの要素の頭文字を取ったものです。
S – Specific(具体的) :誰が見ても理解できる明確な指標にします。「売上向上」ではなく「売上高3,000万円」のように具体的に表現しましょう。
M – Measurable(測定可能): 数値で測定できる指標を設定します。「顧客満足度向上」ではなく「顧客満足度スコア4.5以上」など、測定可能な形にします。
A – Achievable(達成可能): 現実的に達成可能な目標を設定します。非現実的な目標はモチベーション低下を招きます。
R – Relevant(関連性) :KGIと明確に関連するKPIを設定します。最終目標に貢献しない指標は意味がありません。
T – Time-bound(期限) :「いつまでに達成するか」を明確にします。期限がなければ緊張感が生まれず、行動につながりません。
SMARTの法則に沿ってKPIを設定することで、実効性の高い目標管理が実現します。
SMARTを活用したKPI設定例
SMARTの法則を使った良い例と悪い例を比較してみましょう。
【良いKPI例】
- 「2025年12月末までに、月間顧客訪問数を50件にする」
- Specific:訪問数50件と具体的
- Measurable:件数で測定可能
- Achievable:現状30件から実現可能な範囲
- Relevant:売上向上に直結
- Time-bound:2025年12月末までと期限明確
- 「四半期ごとに顧客満足度調査を実施し、スコア4.5以上(5段階評価)を維持する」
- 測定方法と目標値が明確
- 評価頻度も設定
【悪いKPI例】
- 「なるべく多くの顧客に訪問する」
- 具体性なし、測定不可能、期限なし
- 「顧客満足度を高める」
- 抽象的、測定方法不明
- 「月間100件の新規契約を獲得する」(現在の実績が月5件の場合)
- 達成不可能
SMARTの各要素をチェックリストとして活用し、設定したKPIがすべての条件を満たしているか確認しましょう。
KPIツリーの作り方と活用法
組織全体で目標達成を目指すためには、KPIツリーを活用していきましょう。
- KPIツリーとは
- KPIツリーの作成手順
それぞれ解説します。
KPIツリーとは
KPIツリーとは、KGI達成に必要なKPIを階層構造で視覚化したものです。樹木が幹から枝へと分かれていくように、最終目標から各部門やプロセスのKPIへと展開していきます。KPIツリーを作成することで得られるメリットは以下の通りです。
- KGIとKPIの関係性が一目で理解できる
- 設定漏れや重複を防げる
- 部門間の連携が明確になる
- ボトルネックの早期発見が可能
特に複数部門が関わるプロジェクトや、組織全体での目標達成を目指す場合に、KPIツリーは強力なツールとなります。
KPIツリーの作成手順
KPIツリーは以下の手順で作成します。
- 最上位にKGIを配置する
たとえば「年間売上高3,000万円」 - KGIを要素分解する
「売上高 = 顧客数 × 平均受注単価」または「売上高 = 新規顧客売上 + 既存顧客売上」 - さらに細分化する
「新規顧客売上 = 新規顧客数 × 新規平均単価」「新規顧客数 = リード数 × 商談化率 × 受注率」 - 部門別に割り当てる
「マーケティング部門はリード獲得数月200件」「営業部門:受注率35%」 - サブKPIを設定する(必要に応じて、さらに下位のKPIを設定)
マーケティング部門のリード獲得数を達成するために「Web問い合わせ月80件」「ウェビナー参加月60件」
このように階層的に展開することで、各メンバーが自分の役割と目標を明確に理解できるようになります。
部門別KPIの設定例
部門別KPIを設定することで、各部門はKGI達成に向けて具体的にどのような行動を取り、どのような成果を出すべきかが明確になります。ここでは、主要な部門におけるKPIの設定例を、その役割と合わせて紹介します。
- 営業部門
- マーケティング部門
- 人事部門
詳しく解説します。
営業部門のKPI例
営業部門は企業のKGI(売上目標など)に最も近い部門です。以下のようなKPIが一般的に設定されます。
【活動量に関するKPI】
- 訪問件数:月間50件
- 商談数:月間30件
- 新規開拓アポイント数:月間15件
【成果に関するKPI】
- 受注件数:月間10件
- 受注率:35%
- 平均受注単価:100万円
- 個人売上高:月間1,000万円
【顧客関係に関するKPI】
- 既存顧客訪問回数:四半期で3回以上
- クロスセル率:20%
- リピート率:60%
営業部門のKPIを設定する際は、活動量だけでなく成果の質も重視することが重要です。訪問件数が多くても受注につながらなければ意味がありません。
マーケティング部門のKPI例
マーケティング部門は見込み客の獲得・育成を担当します。施策が多岐にわたるため、サブKPIも複数設定されることが特徴です。
【リード獲得に関するKPI】
- 総リード獲得数:月間200件
- MQL(Marketing Qualified Lead)数:月間80件
- リード獲得単価(CPL):5,000円以下
【Webマーケティング関連KPI】
- Webサイト訪問者数:月間10,000PV
- コンバージョン率(CVR):3%
- 資料ダウンロード数:月間50件
- メールマガジン開封率:25%
【施策別KPI】
- ウェビナー参加者数:月間60名
- 展示会名刺獲得数:1回あたり100枚
- SNSフォロワー増加数:月間500人
マーケティング部門では、数だけでなく質(リードの確度)も重要です。大量のリードを獲得しても、商談化率が低ければ営業部門の負担が増すだけです。受け入れ条件を明確にし、質の高いリードを創出することを意識しましょう。
人事部門のKPI例
人事部門は組織の人的資源を管理する部門です。採用、育成、定着など多様な役割があります。
【採用に関するKPI】
- 採用人数:四半期で10名
- 応募数:1ポジションあたり30名
- 内定承諾率:80%
- 採用単価:50万円/人
- 採用充足率:100%
【育成に関するKPI】
- 研修実施回数:年間12回
- 研修参加率:90%
- 研修満足度:4.0以上(5段階評価)
- 資格取得者数:年間20名
【定着・エンゲージメント関連KPI】
- 離職率:年間5%以下
- 従業員満足度(ES):4.0以上
- エンゲージメントスコア:70点以上
- 有給休暇取得率:70%以上
人事部門のKPIは、短期的な成果だけでなく、中長期的な組織の健全性を測る指標も含めることが重要です。
KPIマネジメントの実践ポイント
KPIを組織の成長と改善へ機能させるためには、以下の3つの実践ポイントを体系的に取り組む必要があります。
- 定期的なモニタリング
- 適切な見直しと改善
- ツールの活用
順に紹介します。
定期的なモニタリング
KPIは設定して終わりではありません。定期的にモニタリングし、PDCAサイクルを回すことが成功のカギです。
【モニタリングの頻度】
- 日次:重要度の高いKPI(売上、受注件数など)
- 週次:営業活動に関するKPI(商談数、訪問件数など)
- 月次:部門全体のKPI達成状況
- 四半期:戦略的KPIの見直し
モニタリングの際は、単に数値を確認するだけでなく、達成・未達成の要因分析も行いましょう。たとえば商談数が目標未達の場合では以下を参考にしてみてください。
- リード数が不足しているのか
- 商談化率が低いのか
- 営業リソースが足りないのか
原因を特定することで、的確な改善策を講じることができます。
適切な見直しと改善
市場環境や事業戦略は常に変化します。設定したKPI自体が現状にそぐわなくなっていないか、定期的に検証することが必要です。
【KPIを見直すべきタイミング】
- 市場環境が大きく変化したとき
- 事業戦略が変更になったとき
- 継続的にKPIを達成または未達が続くとき
- 新しいビジネスモデルを導入したとき
見直しの際は、以下の点をチェックしましょう。
- KPIとKGIの連動性は保たれているか
- 現実的に達成可能な水準か
- 測定に過度なコストがかかっていないか
- チームメンバーが理解し、納得しているか
KPIは組織を成功に導くための道具です。硬直的に運用するのではなく、柔軟に改善していく姿勢が重要です。
ツールの活用
KPIを効率的に管理するには、専用ツールの活用が有効です。手作業での集計や管理では、時間がかかるだけでなくミスも発生しやすくなります。KPI管理に役立つツールを紹介します。
【CRM(顧客関係管理システム)】
- 顧客情報の一元管理
- 商談進捗の可視化
- 受注率や平均単価の自動集計
【SFA(営業支援システム)】
- 営業活動の記録・分析
- パイプライン管理
- 売上予測
【MA(マーケティングオートメーション)】
- リード獲得数の追跡
- メール開封率やCVRの測定
- スコアリングによるリードの優先順位付け
【BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)】
- 複数のデータソースを統合
- リアルタイムダッシュボード
- 視覚的なレポート作成
これらのツールを導入することで、データ収集の自動化、リアルタイムでの可視化、部門間での情報共有がスムーズになります。
KPI設定でよくある失敗例と対策
KPIを組織の成長エンジンとして正しく機能させるために、多くの企業が陥りがちな失敗例と、それに対する具体的な対策を以下の3つのポイントに分けて解説します。
- 曖昧な指標設定
- 達成不可能な目標
- KGIとの連動不足
それぞれ見ていきましょう。
曖昧な指標設定
以下のような曖昧なKPIは、何をどこまでやればよいか分からず、評価も主観的になってしまいます。失敗例に対する対策も紹介しているので確認してみましょう。
【失敗例】
- 「顧客満足度を向上させる」
- 「営業力を強化する」
- 「できるだけ多くの顧客に訪問する」
【対策】
- 「顧客満足度調査で平均4.5点以上(5段階評価)を獲得する」
- 「営業研修を四半期に1回実施し、受注率を現在の25%から30%に向上させる」
- 「月間50件以上の顧客訪問を実施する」
SMARTの法則を活用し、誰が見ても同じ解釈ができる明確な指標を設定することが重要です。
達成不可能な目標
達成が不可能な目標を設定することもKPI設定での失敗例として挙げられます。
【失敗例】
現在の月間受注が5件なのに、「来月から月間50件受注する」といった非現実的な目標を設定するケース。達成不可能な目標は、従業員のモチベーションを著しく低下させます。「どうせ達成できない」と諦めムードが広がり、組織全体のパフォーマンスが落ちる危険性があります。
【対策】
過去の実績や市場環境を考慮し、努力すれば達成可能な水準を設定しましょう。現在月5件であれば、まずは月7-8件を目標とし、段階的に引き上げていく方が現実的です。また、目標達成のための具体的な施策や支援体制もあわせて提供することが重要です。
ただし、簡単すぎる目標も成長を妨げます。適度なストレッチ目標を設定し、チャレンジ意欲を引き出すバランス感覚が求められます。
KGIとの連動不足
KPIはKGIと連動していなければ意味がありません。KGIとの連動とは、どのようなことを指しているのか、失敗例と対策で確認してみましょう。
【失敗例】
営業部門が「訪問件数100件/月」というKPIを達成しているのに、売上(KGI)が伸びないケース。これは、KPIとKGIが適切に連動していない典型例です。訪問件数を増やすことが目的化してしまい、本来の目標である売上向上につながっていません。
【対策】
KPIツリーを作成し、各KPIがKGI達成にどのように貢献するかを明確にしましょう。訪問件数だけでなく、「商談化率」「受注率」「平均単価」などもあわせて管理することで、真に売上向上につながる活動を促進できます。
また、定期的にKPIとKGIの関係性を検証し、KPIの質(受注につながる訪問か)にも目を向けることが重要です。数字の達成だけを追うのではなく、その先にある本質的な目標を常に意識しましょう。
まとめ:KPIで目標達成を確実に
KPI(重要業績評価指標)は、最終目標であるKGIに到達するための中間目標を数値化した指標です。適切にKPIを設定・運用することで、目標達成までの道筋が明確になり、チーム全体で進捗を共有しながら着実にゴールを目指すことができます。
本記事のポイントをまとめます。
【KPIの基本】
- KPIは目標達成のプロセスを可視化する中間指標
- KGI(最終目標)、KSF(成功要因)、KPI(評価指標)の関係性を理解することが重要
【効果的な設定方法】
- KGI→KSF→KPIの順で設定する
- SMARTの法則を活用し、具体的で測定可能な指標にする
- KPIツリーで全体像を視覚化し、部門間の連携を明確にする
【運用のポイント】
- 定期的にモニタリングし、PDCAサイクルを回す
- 市場環境や戦略の変化に応じて柔軟に見直す
- CRMやSFAなどのツールを活用し、効率的に管理する
KPI設定は一度で完璧にする必要はありません。まずは小さく始めて、運用しながら改善していくことが大切です。
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