LPO(ランディングページ最適化)とは?CVRを改善する手順と成功事例

「広告のクリック率は良いのに、なぜかコンバージョンが増えない…」そんな悩みを抱えていませんか?
その原因は、ランディングページ(LP)の最適化不足にあるかもしれません。LPO(ランディングページ最適化)とは、訪問者のニーズに合わせてLPを改善し、CVR(コンバージョン率)を向上させるマーケティング施策です。
本記事では、LPOの基礎知識から具体的な実施手順、成功事例、おすすめツールまで徹底解説します。この記事を読めば、すぐに実践できるLPO施策が明確になり、広告費用対効果を最大化できるようになります。CVR改善に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
[ 詳細表示 ▼ ]
LPO(ランディングページ最適化)とは
LPO(Landing Page Optimization)とは、「ランディングページ最適化」を意味する用語です。広告や検索エンジンから流入したユーザーが最初に訪れるLPの内容を、ユーザーのニーズに合わせて改善することを指します。
LPOの主な目的は、Webサイトに流入した訪問者を商品購入や資料請求などのコンバージョン(CV)へ誘導し、CVRを向上させることです。LPの構成やデザインをユーザー心理に寄り添った内容に変更して関心を惹くことで、、途中離脱を防止しながらCVへつなげます。
LPOを正しく実施することで、CV獲得にかかる費用対効果を大幅に改善できます。特にWeb広告を運用している企業にとって、LPOは欠かせないマーケティング手法の1つといえるでしょう。
広義のLPと狭義のLPの違い
LPには、広義と狭義の2つの意味があります。
広義のLPは「ユーザーが最初に着地(landing)したページ」を指し、トップページや会社概要ページなど、ユーザーが最初にアクセスしたすべてのページが該当します。Googleアナリティクスのレポート項目にある「ランディングページ」も、この広義の意味で使われています。
一方、狭義のLPは「商品購入や資料請求などのアクションへユーザーを誘導することに特化したページ」を指します。1枚の縦長ページが特徴です。商品やサービスの紹介から購入や資料請求までのすべての情報を1ページで完結させます。
LPOで対象となるのは、この狭義のLPです。ユーザー心理に基づいてストーリー性をもたせ、1ページで購入までを完結させる狭義のLPは、CVR向上に大きな効果を発揮します。
LPOとSEO・EFOの違い
ここでは、LPOと勘違いしやすい
- SEOとの違い
- EFOとの違い
の2種類に関して紹介します。それぞれ確認してみましょう。
SEOとの違い
SEO(検索エンジン最適化)は、LPOと混同されやすい施策ですが、目的と対策内容が大きく異なります。
SEOの目的は「Webサイトへの訪問者数を増やすこと」であり、検索結果ページでの上位表示を目指して、検索エンジンとユーザーに向けた施策を行います。具体的には、キーワード最適化やコンテンツの充実、内部リンク構造の改善などを実施します。
一方、LPOの目的は「サイト訪問者のCVRを向上させること」であり、訪問者のニーズに合わせたLPの改善を行います。つまり、SEOは「集客」、LPOは「成約率アップ」と役割が異なるのです。
両者はWebサイトを運営するうえで欠かせない施策であり、SEOで集客を増やし、LPOで成約率を高めることで、最大限の成果が得られます。
EFOとの違い
EFO(エントリーフォーム最適化)も、LPOと関連性の高い施策です。
EFOの目的は、LPOと同様「途中離脱を防ぎCVRを向上させること」ですが、対策範囲がLPOとは異なります。EFOは「入力フォームの改善」に特化した施策です。
Web上で商品購入や申し込みを行う際、入力フォームの使い方が分かりにくかったり項目数が多かったりすると、ユーザーはストレスを感じて入力途中で離脱してしまいます。EFOは、入力フォームをユーザーにとって使いやすいよう最適化することで、CVRの向上を図ります。
LPOとEFOのどちらを優先すべきかは、現状の課題によって判断しましょう。LPのCVR(フォーム遷移率)が低い場合はLPOを、フォームでの離脱が多い場合はEFOを優先的に実施することをおすすめします。
LPOを実施すべき理由
現代のWeb環境において、LPOはデジタルマーケティングの成果を決定づける最も重要な要因の一つです。LPOがビジネスにもたらす、以下の2つの主要なメリットと、LPOが向いている業界・商材について解説します。
- CVR向上による費用対効果の改善
- ユーザー体験の向上
- LPOが向いている業界・向いていない業界
それぞれ紹介します。
CVR向上による費用対効果の改善
LPOを実施する最大のメリットは、広告費用対効果(ROI)の改善です。
ミズーリ科学技術大学の研究によると、ユーザーは約0.2秒でWebページの第一印象を判断し、約2.6秒の間で第一印象に最も影響を与える箇所を判断しています。つまり、わずか数秒でページの良し悪しが決まってしまうのです。
たとえば、月間100万円の広告費をかけて1,000件のCV(CVR1%)を獲得している場合、LPOによってCVRを2%に改善できれば、同じ広告費で2,000件のCVを獲得できます。CV単価は10,000円から5,000円に半減し、費用対効果が2倍になる計算です。
このように、LPOは広告予算を増やすことなく、成果を最大化できる施策といえます。
参考:Missouri S&T News and Research
ユーザー体験の向上
LPOは企業側のメリットだけでなく、ユーザーにとっても大きな価値があります。
最適化されたLPでは、ユーザーが求める情報や刺さるメッセージがファーストビューで目に入り、スムーズに購入や申し込みまで進めます。逆に、情報が分かりにくいLPでは、ユーザーは欲しい情報を探す手間がかかり、ストレスを感じて離脱してしまいます。
LPOによってユーザー体験(UX)が向上すれば、顧客満足度の向上にもつながります。結果として、長期的なビジネス成長にも貢献するでしょう。
LPOが向いている業界・向いていない業界
LPOはすべての商材に適しているわけではありません。業界や商材の特性によって、効果の出やすさが異なります。
LPOが向いている業界
- BtoC商材(化粧品、健康食品、アパレルなど)
- 比較的低価格の商材
- 感情的な購買が起こりやすい商材
- オンラインで購入完結する商材
LPOが向いていない業界
- BtoB商材(合理性が重視されるため)
- 高額商材(時間をかけて吟味するため)
- 認知度の高い商材(詳細情報が求められるため)
ただし、BtoB商材や高額商材でも、CVを「問い合わせ」や「資料請求」に設定すれば、LPOの効果を発揮できます。その場合、フォローアップ体制の整備が重要になります。
LPOの実施手順【5STEP】
LPのボトルネックを特定し、成果を最大化するための、以下の5つの実践的なLPO実施手順を解説します。
- 現状分析とデータ収集
- 課題の洗い出しと仮説立案
- 改善施策の優先順位決定
- A/Bテストの実施
- 効果検証とPDCAサイクル
順に見ていきましょう。
STEP1:現状分析とデータ収集
LPOの第一歩は、現状のLPのパフォーマンスを正確に把握することです。
Googleアナリティクス(GA4)を使い、以下の指標を分析しましょう。
- 直帰率と離脱率
- ページ滞在時間
- CV数とCVR
- 流入経路別のパフォーマンス
- デバイス別(パソコン/スマートフォン)のCVR
また、ヒートマップツールを活用すれば、ユーザーがページ内のどこをクリックし、どこまでスクロールしたかを可視化できます。ユーザーの実際の行動データから、改善すべきポイントが見えてくるはずです。
定量データに加えて、関係者以外の第三者にLPを見てもらい意見を聞く定性調査も有効です。自分たちでは気づかない課題が発見できます。
STEP2:課題の洗い出しと仮説立案
収集したデータを基に、LPの課題を洗い出し、改善のための仮説を立てます。
たとえば、「広告のクリック率は高いがCVRが低い」という課題がある場合、以下のような仮説が考えられます。
仮説例
- 広告とLPの訴求内容にズレがある
- ファーストビューでユーザーが求める情報が提示できていない
- CTAボタンが目立たず、見つけにくい
- 競合他社との差別化ポイントが不明確
仮説は1つではなく、考えられるだけ複数立てることが重要です。それぞれの仮説に対して、具体的な改善施策を考案しましょう。
ペルソナ(想定顧客像)が明確でない場合は、この段階で設定します。年齢、性別、職業、ライフスタイルなど、詳細なプロファイルを作成することで、ユーザー心理を深く理解できます。
STEP3:改善施策の優先順位決定
考案した施策すべてを一度に実施するのではなく、優先順位をつけて順番に取り組みます。
LPOでは、施策は1つずつ実施することが鉄則です。複数の施策を同時に実施すると、どの施策がどの程度効果を上げたのか判別できなくなるためです。
優先順位を決める際は、以下の基準を参考にしましょう。
- 期待される効果の大きさ
- 実施の容易さ(工数、コスト)
- 検証に必要な期間
一般的に、ファーストビューの改善やCTAボタンの最適化は、改善効果が高い施策とされています。まずは影響度の大きい箇所から着手し、効率的にLPOを進めましょう。
STEP4:A/Bテストの実施
改善施策を実装したら、A/Bテストで効果を検証します。
A/Bテストとは、元のLP(Aパターン)と改善版LP(Bパターン)の2パターンを用意し、実際のユーザーに対して同時に配信して、どちらが高いCVRを達成するかを比較検証する手法です。
A/Bテストのポイント
- 一度に1つの要素のみを変更する
- 統計的に有意な結果が出るまで十分なサンプル数を確保する
- 最低でも2週間程度はテスト期間を設ける
- 曜日や時間帯による偏りがないよう配信する
A/Bテストの結果、改善版が勝った場合はそれを採用し、元のパターンが勝った場合は別の仮説で再度テストを実施します。
STEP5:効果検証とPDCAサイクル
A/Bテストの結果を分析し、次の改善につなげるPDCAサイクルを回し続けることが、LPO成功のカギです。
- Plan(計画):データ分析から仮説を立て、改善施策を計画
- Do(実行):施策を実装し、A/Bテストを実施
- Check(評価):テスト結果を分析し、効果を測定
- Action(改善):結果を踏まえて次の施策を立案
LPOは一度実施して終わりではありません。市場環境やユーザーニーズは常に変化するため、継続的な改善が必要です。5~10回程度のPDCAサイクルを回した後は、まったく新しいLPを制作してLPOを実施するケースもあります。
LPO改善で押さえるべき6つのポイント
LPの成果を劇的に改善するために、必ず押さえておくべき以下の6つの重要なチェックポイントを紹介します。
- ファーストビューの要素
- CTAボタンの配置とデザイン
- ページ表示速度の改善
- スマートフォン対応
- コンテンツの流れとストーリー性
- 信頼性を高める要素の追加
詳しく解説します。
ファーストビューの要素
ファーストビューとは、Webページにアクセスした際、スクロールせずに見える画面範囲のことです。前述の通り、ユーザーは約2.6秒で第一印象を判断します。この短い時間で、ユーザーが求める情報をファーストビューに配置することが極めて重要です。
ファーストビューに含めるべき要素
- キャッチコピー(ユーザーのメリットを明確に)
- メインビジュアル(商品イメージや使用シーン)
- CTAボタン(行動を促す導線)
- 信頼性を示す要素(実績数、受賞歴など)
広告のクリエイティブとファーストビューに一貫性をもたせることも重要です。広告で見た内容とLPの内容が異なると、ユーザーは混乱して即座に離脱してしまいます。
CTAボタンの配置とデザイン
CTA(Call To Action)ボタンは、ユーザーに具体的な行動を促す重要な要素です。CTAボタンの最適化には、以下のポイントがあります。
配置のポイント
- ファーストビュー内に必ず設置
- ページ内に複数設置(スクロール途中や最下部にも)
- ユーザーがアクションを起こしたくなるタイミングに配置
デザインのポイント
- ページ内で最も目立つ色を使用(背景色の補色が効果的)
- ボタンサイズは十分な大きさを確保
- 「無料」「今すぐ」などアクションを促す文言を含める
ある脱毛サロンの事例では、CTAボタンの色をメインカラーの反対色に変更しただけで、CVRが1.7倍に向上しました。小さな変更でも大きな効果が期待できるのがCTA最適化の特徴です。
ページ表示速度の改善
ページの読み込みが遅いと、ファーストビューを見る前にユーザーが離脱してしまいます。Googleの調査によると、ページ表示速度が1秒から3秒に遅くなるだけで、直帰率が32%増加するとされています。表示速度の改善は、LPOにおいて最優先で取り組むべき課題の1つです。
表示速度改善の施策
- 画像ファイルの圧縮と最適化(リサイズやWebPなど次世代フォーマットの活用)
- 不要なスクリプトやCSSの削減・軽量化
- ブラウザキャッシュの活用
- CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の導入
Google PageSpeed Insightsなどのツールを使えば、現在のページ速度と改善点を無料で確認できます。定期的にチェックし、最適な表示速度を維持しましょう。
スマートフォン対応
総務省の令和3年通信利用動向調査によると、端末別インターネット利用率は「スマートフォン」(68.5%)が「パソコン」(48.1%)を20%以上も上回っています。
スマートフォンユーザーが多い現代では、モバイル最適化は必須です。パソコン版で見やすいLPでも、スマートフォンで見ると文字が小さすぎたり、ボタンがタップしにくかったりする場合があります。
モバイル最適化のポイント
- レスポンシブデザインの採用
- タップ可能な要素は十分なサイズを確保
- フォントサイズは最低でも16px以上
- 縦スクロールで完結する構成
アクセス解析でスマートフォンユーザーの割合が高い場合は、モバイルファーストでLPを設計することをおすすめします。
参考記事:総務省|令和3年通信利用動向調査
コンテンツの流れとストーリー性
効果的なLPは、ユーザー心理に沿ったストーリー展開になっています。
一般的なLPの構成は、以下の流れです。
- キャッチコピー(興味を惹く)
- 共感(ユーザーの悩みに寄り添う)
- 解決策の提示(商品・サービスの紹介)
- ベネフィット(使用するメリット)
- 根拠(実績・データ・お客様の声)
- 差別化(競合との違い)
- クロージング(今すぐ行動すべき理由)
- CTA(申し込み・購入ボタン)
この流れに沿って情報を配置することで、ユーザーは自然と購買意欲が高まります。途中で不要な外部リンクを設置すると離脱の原因になるため、LP内で完結させることを意識しましょう。
信頼性を高める要素の追加
初めて訪れるWebサイトで商品を購入するには、ユーザーは一定の不安を感じます。信頼性を高める要素をLPに追加することで、ユーザーの不安を解消し、CVRを向上させられます。
信頼性を高める要素
- お客様の声・レビュー(実際の使用者の評価)
- 導入実績・数字(「導入企業1,000社突破」など)
- メディア掲載実績(テレビ、雑誌での紹介)
- 専門家の推薦(その分野の権威者のコメント)
- タレントの起用(著名人による権威性を表現)
- 受賞歴・認証マーク(各種アワード受賞など)
- 返金保証・無料お試し期間
特にお客様の声は効果的です。写真付きの実名レビューを掲載することで、信頼性が大きく向上します。
LPOの成功事例
ファーストビューの最適化、CTAボタンの改善、コンテンツのパーソナライズといったLPOの核となる要素を実践し、劇的な成果を上げた3つの代表的な成功事例です。
- 事例1: CTAボタン改善でCVR1.8倍を達成
- 事例2: エリアターゲティングでCVR10倍
- 事例3: ファーストビュー改善でCPA25%削減
順に紹介します。
事例1:CTAボタン改善でCVR1.8倍を達成
あるBtoB企業では、CTAボタンの文言とデザインを変更しただけで、CVRが1.8倍に向上しました。
改善前の課題
- CTAボタンが目立っていない
- 資料請求に費用がかかると思われている可能性がある
実施した改善策
- ボタンの色を背景と同化していた青色から、目立つ紫色に変更
- 文言に「無料」というキーワードを追加(「資料請求」→「無料で資料請求」)
この事例から学べるポイントは、ボタンの色はページ内で最も目立つ色にすること、無料という文言を入れることでユーザーの心理的ハードルを下げられることです。わずかな変更でも、ユーザー心理を考慮した改善は大きな成果につながります。
事例2:エリアターゲティングでCVR10倍に
全国に支店を展開する不動産販売業者の事例です。
改善前の課題
- どのユーザーがアクセスしても同じ地域の情報しか表示されない
- ユーザーの住む地域にも対応していることに気付かれていない
実施した改善策
- 訪問者のIPアドレスから地域を判別
- アクセスした訪問者が住むエリアに合わせた地域情報を表示
- 訪問者の住む付近の店舗を表示
- 訪問者の住む地域の物件情報を表示
結果、CVRが10倍に向上し、今まで問い合わせが少なかった地域からも問い合わせが来るようになりました。ユーザーの状況に合わせてコンテンツをパーソナライズすることで、関連性が高まり、CVRが劇的に改善した事例です。
事例3:ファーストビュー改善でCPA25%削減
大手不動産企業のLP改善事例です。
改善前の課題
- LPが3年間手つかずの状態である
- CVRが鈍化している
実施した改善策
- ユーザーがサイトを複数回訪問していることを確認し、最新の情報に更新
- アクションへの気持ちが高まった際にすぐ行動に移せる設計に変更
- 流入元のアフィリエイトサイトと訴求を合わせ、一貫性を確保
- ファーストビューに実績コンテンツを追加
結果、スマートフォン版では約244%、パソコン版では約485%のCVR改善に成功し、CPA(顧客獲得単価)を25%削減できました。
参考:デジタルアイデンティティ|LPOとは?基礎知識や改善ポイントを徹底解説!成功事例もご紹介
LPOでよくある失敗例と対策
LPOを実施する際によく見られる以下の3つの失敗パターンと、それらを回避するための具体的な対策について解説します。
- ターゲット設定が曖昧になっている
- 広告とLPの訴求内容にズレがある
- 外部リンクが多すぎる
それぞれ見ていきましょう。
ターゲット設定が曖昧になっている
LPOでよくある失敗の1つが、ターゲット設定が抽象的すぎることです。
「都内在住の20代既婚女性」といった属性ターゲティング程度の設定では、LPの各施策にズレが生じてしまいます。重要なのは、年齢や居住地といった表面的な情報ではなく、「どのような課題を抱え、どのような情報を求めているのか」まで具体化することです。
ターゲットが明確でなければ、訴求軸やCTAの設計も一貫性を持たせることができません。
対策
- 流入経路や広告訴求ごとに、想定しているターゲットを明確にする
- 検索キーワードやニーズから、ユーザーの検討段階(情報収集・比較検討・申込み直前など)を整理する
- 「誰に」「何を」「どの順番で」伝えるのかを設計段階で言語化する
ターゲットを具体化することで、キャッチコピーやデザイン、訴求ポイントの一貫性が保たれ、ターゲットに刺さるLPを制作できます。
広告とLPの訴求内容にズレがある
広告のクリック率は高いのにCVRが低い場合、広告とLPの訴求内容にズレがある可能性が高いです。
広告で「初回限定50%OFF」と訴求しているのに、LPのファーストビューにその情報がなければ、ユーザーは「違うページに来てしまった」と感じて即座に離脱します。
対策
- 広告のクリエイティブ(画像、文言、デザイン)とLPのファーストビューに一貫性をもたせる
- 広告で訴求した内容は、必ずLPのファーストビューで繰り返す
- 広告とLPのトーン&マナーを統一する
特に検索連動型広告の場合、ユーザーの検索キーワードとLPの内容に整合性があることが重要です。検索意図とズレたLPでは、どれだけLPOを実施しても効果は出ません。
外部リンクが多すぎる
LPに外部リンクや別ページへのリンクが多いと、ユーザーの離脱を促進してしまいます。LPの目的は、訪問者を1つのゴール(CV)へ導くことです。途中で他のページへ移動する選択肢があると、ユーザーの意識が分散し、CVに至る確率が下がります。
対策
- ページ外へのリンクは原則設置しない
- ヘッダーメニューやフッターのリンクも最小限に
- 必要な情報はすべてLP内で完結させる
- どうしても外部リンクが必要な場合は、CV後のサンクスページに配置
1ページで完結させることで、ユーザーはLPの内容に集中でき、CVRの向上につながります。
LPO実施に役立つツール選
LPOの分析から検証、本格的な最適化までをサポートする4つの主要なカテゴリからツールを紹介します。
- Googleアナリティクス(GA4)
- ヒートマップツール
- A/Bテストツール
- LPO専用ツール
順に解説します。
Googleアナリティクス(GA4)
Googleアナリティクス(GA4)は、Google社が無料で提供するアクセス解析ツールです。LPOの現状分析に欠かせないツールで、以下の情報を取得できます。
- LPへの流入数とCV数
- 流入経路別のCVR
- デバイス別のパフォーマンス
- ユーザーの属性情報(年齢、性別、地域など)
- ページ内の行動フロー
GA4は無料ながら高機能で、基本的なLPO分析には十分です。まだ導入していない場合は、最優先で設定しましょう。
公式サイト:Google Analytics
ヒートマップツール
ヒートマップツールは、ユーザーのページ内での行動を可視化するツールです。どこがクリックされたか、どこまでスクロールされたか、どこが熟読されたかが色で表示されるため、ユーザーの興味関心を直感的に把握できます。
代表的なヒートマップツール
- Microsoft Clarity(無料)
- Ptengine(無料プランあり)
- ミエルカヒートマップ(無料プランあり)
特にMicrosoft Clarityは無料で利用制限がなく、セッション録画機能も搭載されているため、まず試してみることをおすすめします。
公式サイト:Microsoft Clarity
A/Bテストツール
A/Bテストを効率的に実施するには、専用ツールの活用が有効です。Googleが提供するGoogle Optimizeは2023年にサービス終了しましたが、代替として以下のツールが利用できます。
おすすめA/Bテストツール
- Firebase A/B Testing(Googleの無料ツール)
- VWO(有料)
- Optimizely(有料)
Firebase A/B Testingは、モバイルアプリだけでなくWebサイトのA/Bテストにも対応しており、無料で利用できます。
公式サイト:Firebase A/B Testing
LPO専用ツール
本格的にLPOに取り組む場合、LPO専用ツールの導入も検討しましょう。LPO専用ツールは、複数のLP版を自動的に配信し、最もCVRの高いパターンに配信を寄せる機能などを搭載しています。
代表的なLPO専用ツール
- DLPO(デジタルエージェンシー向け)
- SiTest(ヒートマップ+LPO機能)
- Kaizen Platform(A/Bテスト+グロースハック)
ただし、これらのツールは月額数万円からの費用がかかるため、ある程度の広告予算がある企業向けです。まずは無料ツールでLPOの効果を確認してから、有料ツールの導入を検討することをおすすめします。
LPOに関するよくある質問
LPOの実践において特に多くの企業から寄せられる3つの重要な質問とその回答を解説します。
- LPOはいつから始めるべき?
- A/Bテストはどのくらいの期間実施すればいい?
- LPO実施にかかる費用の目安は?
順に見ていきましょう。
LPOはいつから始めるべき?
LPOは、LPを一定期間運用してデータが蓄積されてから始めるのが基本です。
具体的には、最低でも月間1,000PV以上、できれば3,000PV以上のアクセスがあることが望ましいです。アクセス数が少ない段階でA/Bテストを実施しても、統計的に有意な結果が得られません。
ただし、明らかに改善すべき箇所(表示速度が遅い、CTAボタンが目立たないなど)がある場合は、データ蓄積を待たずに改善を進めましょう。
A/Bテストはどのくらいの期間実施すればいい?
A/Bテストの実施期間は、アクセス数とCV数によって異なります。
一般的な目安は以下の通りです。
- 最低でも2週間以上
- 各パターンで最低100CV以上のデータを取得
- 曜日や時間帯による偏りを排除するため、丸1週間以上
アクセス数が少ない場合、統計的に有意な結果を得るまでに1ヶ月以上かかることもあります。焦らずに、十分なデータが集まるまで待ちましょう。
LPO実施にかかる費用の目安は?
LPOにかかる費用は、実施方法によって大きく異なります。
自社で実施する場合
- 無料ツールのみを使用:0円(人件費のみ)
- 有料ツールを使用:月額3万~10万円程度
外部に依頼する場合
- LP制作会社に依頼:10万~50万円程度(1回の改善)
- コンサルティング契約:月額20万~100万円程度
重要なのは、LPOによって得られるリターンです。月間100万円の広告費をかけている場合、CVRが10%改善するだけで月10万円の費用対効果向上になります。投資対効果を考慮して、予算を決定しましょう。
まとめ
LPO(ランディングページ最適化)は、CVRを向上させ、広告費用対効果を最大化する重要なマーケティング施策です。
本記事のポイントをまとめます。
- LPOとは、ユーザーのニーズに合わせてLPを改善し、CVRを向上させる施策
- SEOは「集客」、LPOは「成約率アップ」と役割が異なる
- LPOの実施手順は「現状分析→仮説立案→優先順位決定→A/Bテスト→効果検証」の5ステップ
- ファーストビュー、CTAボタン、表示速度の改善が高い効果を生む
- 成功事例では、小さな変更でCVRが2倍以上になるケースも
- 曖昧なターゲット設定、広告とLPのズレ、外部リンク過多は失敗の原因
- 無料ツール(GA4、ヒートマップ)から始められる
LPOは一度実施して終わりではなく、継続的なPDCAサイクルが成功のカギです。まずは現状のLPを分析し、改善余地のある箇所から着手してみましょう。
広告費を効率的に活用し、ビジネス成果を最大化したい方は、今日からLPOに取り組んでみてはいかがでしょうか。小さな改善の積み重ねが、大きな成果につながります。
またCVRを向上させるうえで重要な信頼性の醸成に悩んでいる方は、タレント起用を検討してみてください。タレントがもつ安心感や権威性を利用して、商品やサービス、会社への信頼感を醸成することができます。
費用面で断念していた方もタレントサブスクであれば、コストを抑えてタレントを起用できます。タレントサブスクについて知りたい方は、まず以下資料をご覧ください。
-
ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)とは?
アクセルジャパンは、著名タレントの肖像素材(写真・動画)を定額制で提供する広告支援サービスです。
中小企業やスタートアップでも、安心価格でインパクトあるタレント起用が可能に。
紙・Web・SNS・動画などあらゆる媒体で、タレントの力を最大限に活かしたプロモーションが実現します。 -
特徴・強み
◆ 月額定額でコストを抑えて使える
通常、数百万円かかることもあるタレント起用。
アクセルジャパンなら初期費用ゼロ・月額定額制で、明朗&低リスクに導入できます。
◆ 著名タレントが多数登録
ヒロミさん、名倉潤さん、板野友美さん、篠田麻里子さん など
信頼性のあるタレントを、企業の「顔」として活用可能。
◆ チラシからCM、Web広告まで幅広く活用可能
印刷物、動画広告、SNS、イベントなど、様々な用途・業種に対応した素材が用意されています。 -
こんな企業におすすめ
中小・ベンチャー企業でも「一歩進んだ」広告をしたい方
広告や販売促進で競合と差別化したい方
社外に対して信頼性・安心感を打ち出したい方