アウターブランディングとは?効果・事例・成功のポイントを解説

「自社の認知度を高めたい」
「競合他社と差別化したい」
このような課題をおもちではありませんか?
その解決策として注目されているのがアウターブランディングです。社外に向けて戦略的にブランド価値を発信することで、認知度向上や顧客獲得、長期的な成長が期待できます。
この記事では、アウターブランディングの基本的な意味から、4つの具体的な効果、成功するための進め方、AppleやRed Bullなどの実例まで、実践に役立つ情報を網羅的に解説します。
自社ブランドを確立し、市場での競争力を高めたい経営者やマーケティング担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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アウターブランディングとは
アウターブランディングとは、顧客や取引先、投資家など社外のステークホルダーに向けて行うブランディング活動のことです。企業や商品・サービスについて、ポジティブで一貫したイメージを外部に発信し、定着させることを目的としています。
従来、「ブランディング」といえば社外向けの取り組みを指していました。しかし近年、社内向けのインナーブランディングの重要性が認識されるようになり、対比する形でアウターブランディングという言葉が使われるようになりました。
インナーブランディングとの違い
インナーブランディングは、社内の従業員を対象に企業理念やブランド価値を浸透させる活動です。従業員が自社ブランドを正しく理解し、誇りをもって働ける環境をつくります。
一方、アウターブランディングは社外に向けてブランド価値を拡散する活動です。両者は対象が異なるだけで、同じブランド像を伝えるものであり、車の両輪として機能します。インナーブランディングが土台となり、アウターブランディングの効果を高める相乗効果が生まれます。つまり、どちらか一方だけでは不十分で、連携させることが成功のカギとなります。
アウターブランディングの4つの効果・メリット
アウターブランディングに取り組むことで、企業には具体的にどのような効果があるのでしょうか。
- 認知度の向上
- 競合他社との差別化
- 顧客ロイヤルティの向上
- 長期的・安定的な成長
4つのメリットを解説します。
①認知度の向上
アウターブランディングによって、ブランドや商品を広く知ってもらうことができます。ポジティブなブランド価値が認知されると、初めて購入する際や利用を検討する際の心理的ハードルが下がります。
企業名やブランド名を聞いただけで、具体的なイメージが浮かぶ状態をつくれれば、新規顧客の獲得がスムーズになります。認知度の向上は、全てのマーケティング活動の基盤となる重要な効果です。
②競合他社との差別化
自社の強みを明確にアピールし、独自性を確立できることも大きなメリットです。ブランド価値に明確な差があれば、価格競争に巻き込まれにくくなります。
同じような商品やサービスが市場に溢れている中で、ブランディングができている企業は顧客に選ばれやすくなります。その結果、適正な価格設定が可能となり、収益性の向上にもつながります。差別化は持続的な競争優位性を生み出す源泉です。
③顧客ロイヤルティの向上
効果的なアウターブランディングは、既存顧客のリピート率向上にも貢献します。ブランドへの共感や信頼が深まることで、顧客のファン化が進みます。
「このブランドだから買いたい」という指名買いが増えれば、長期的な関係構築が可能になります。顧客ロイヤルティの高い顧客は、購入頻度が高く、口コミでの紹介も期待できるため、企業にとって非常に価値のある存在です。
④長期的・安定的な成長
上記3つの効果が複合的に作用することで、中長期的な収益基盤が確立されます。一時的な売上増加ではなく、持続的な成長が見込めるようになるでしょう。
また、企業ブランドが向上すれば、商品やサービスだけでなく企業そのものへの共感が得られるようになります。これは投資家や優秀な人材からの評価向上にもつながり、事業成長の好循環を生み出します。
【4STEP】アウターブランディングの進め方
アウターブランディングを効果的に実施するには、体系的なアプローチが必要です。

- 環境分析とターゲット設定
- ブランド・アイデンティティの決定
- ブランド要素の開発
- ブランドの訴求
基本的な4つのステップを順に解説します。
STEP1:環境分析とターゲット設定
まず、市場環境の調査・分析を行い、自社の資源や強みを明確にします。競合他社の動向や顧客ニーズを把握したうえで、ブランドを訴求するターゲットを絞り込みます。
この段階では、競合と差別化でき、自社が優位に立てるブランド価値を見つけることが重要です。SWOT分析や3C分析などのフレームワークを活用すると、客観的な現状把握ができます。ターゲットが曖昧なままでは効果的な訴求ができないため、この段階を丁寧に行いましょう。
STEP2:ブランド・アイデンティティの決定
次に、「どういうブランドとしてイメージしてほしいか」を明確に言語化します。これがブランド・アイデンティティです。
ブランドコンセプトとして、ブランドの価値や本質を表現します。誰にどんな価値を提供するのか、ターゲットからどんな価値が求められているのかを具体的に定義することで、他社にはない唯一無二のブランドを確立できます。この言葉づくりがアウターブランディング成功の第一歩となります。
STEP3:ブランド要素の開発
ブランド・アイデンティティが定まったら、それを視覚的・感覚的に表現するブランド要素を開発します。具体的には、ロゴデザイン、キャッチコピー、コーポレートカラー、キャラクター、パッケージデザインなどです。
また、ブランドイメージに合ったタレントの起用も効果的です。タレントのもつイメージがブランドと結びつくことで、認知度向上や信頼性の付与につながります。たとえばBOSSのトミー・リー・ジョーンズのように、ブランドの世界観を体現する起用が理想的です。
これらの要素は、ブランド・アイデンティティをシンボル化し、デザイン化したものです。一目見ただけでブランドを認識できる統一されたビジュアルイメージをつくることが、認知度向上のカギとなります。
認知を向上させるブランド戦略
STEP4:ブランドの訴求
最後に、開発したブランド要素を使って、あらゆる外部接点で統一的にメッセージを発信します。広告、Webサイト、SNS、イベント、PR活動、営業ツールなど、全てのタッチポイントで一貫性をもたせます。
この段階で重要なのは、計画的なコミュニケーションです。チャネルごとにメッセージがバラバラでは、ブランドイメージが定着しません。統一された世界観のもとで継続的に発信することが、アウターブランディングの成功につながります。
アウターブランディング成功の3つのポイント
アウターブランディングを成功させるには、いくつかの重要なポイントがあります。
- ブランドコンセプトを徹底的に絞り込む
- 多様なチャネルで一貫したメッセージを発信する
- インナーブランディングと連携させる
それぞれ見ていきましょう。
①ブランドコンセプトを徹底的に絞り込む
成功の第一歩は、ブランドコンセプトを曖昧にせず、徹底的に絞り込むことです。ターゲットのニーズを深く理解し、自社だけが提供できる唯一無二の価値を見つけます。
「誰にでも好かれたい」という考えでは、結果的に誰の心にも響きません。明確に絞り込むことで、ターゲットに強く刺さるメッセージが生まれます。他社との差別化ポイントを明確にし、自社の強みを最大限に活かしたコンセプト設計を心がけましょう。
②多様なチャネルで一貫したメッセージを発信する
広告、販促、広報、採用など、全ての外部接点で統一性を保つことが重要です。チャネル間でメッセージにズレがあると、ブランドの訴求力が大きく弱まります。
たとえば、営業担当者が説明する内容とパンフレットの内容が異なれば、顧客の信頼を損ないます。オフィスのエントランスや応接室などの空間デザインも、ブランドを表現する重要なツールです。あらゆる接点で一貫したブランド体験を提供しましょう。
③インナーブランディングと連携させる
アウターブランディングを成功させるには、外部窓口となる従業員が企業理念やブランド価値を深く理解し、心から共感していることが不可欠です。営業担当者、カスタマーサポート、受付スタッフなど、顧客と直接接する従業員こそが、ブランドの体現者となります。
従業員が自社ブランドに誇りをもち、ロイヤルティやエンゲージメントが高まることで、顧客への対応や発信の質が自然と向上します。表面的な対応ではなく、ブランドの価値観に基づいた本質的なコミュニケーションが可能になるのです。
社内外でブランドイメージが一致していることで、相乗効果が生まれ好循環につながります。インナーブランディングを疎かにしたまま、アウターだけに注力しても、表面的な取り組みで終わってしまいます。両輪で進めることを意識しましょう。
認知を向上させるブランド戦略
アウターブランディングの主な施策
アウターブランディングを実践する際、具体的にどのような施策があるのでしょうか。代表的な施策を3つのカテゴリーに分けて紹介します。
- ビジュアル要素の統一
- コミュニケーション施策
- 広報・PR活動
順に見ていきましょう。
ビジュアル要素の統一
ロゴデザイン、パッケージデザイン、コーポレートカラーなど、視覚的な要素の統一は最も基本的な施策です。店舗の外装・内装デザインも含まれます。
これらを一貫したデザインコンセプトで統一することで、ブランドの世界観を視覚的に伝えられます。また、イメージキャラクターやタレントを継続的に起用することも、ビジュアルの統一に有効です。同じタレントが長期間ブランドの顔として登場することで、「このタレント=このブランド」という強い結びつきが生まれます。
一目見ただけで「あの会社だ」と認識してもらえる状態をつくることが、認知度向上の第一歩です。
コミュニケーション施策
テレビ・新聞・雑誌広告、Webサイト、オウンドメディア、SNSマーケティング、イベント・展示会など、多様なコミュニケーション施策があります。
近年はSNSの重要性が高まっており、Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeなどを活用した情報発信が効果的です。ターゲットに合わせて適切なチャネルを選択し、継続的に発信することで、ブランドの認知と共感を広げられます。
広報・PR活動
プレスリリースの配信、メディアへの露出、IR活動、営業ツール・パンフレットの制作なども重要な施策です。特にBtoB企業にとっては、信頼性構築のために広報・PR活動が大きな役割を果たします。
第三者であるメディアに取り上げられることで、客観的な信頼性が高まります。企業の取り組みやビジョンを積極的に発信し、ステークホルダーとの良好な関係を築きましょう。
アウターブランディングの成功事例
実際にアウターブランディングで成功した企業や商品の事例を見ていきましょう。
- Apple
- Red Bull
- BOSS
- ポカリスエット
具体的な取り組みから学べることは多くあるので、参考にしてください。
企業ブランディング事例:Apple「Think Different.」
Appleは1997年から展開した広告キャンペーン「Think Different.」で、製品に一切触れない斬新なアプローチを取りました。テレビCMでは、アインシュタインやキング牧師など、常識を覆した偉人の姿だけが映されます。
最後に「世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから」というメッセージで締めくくられるこのキャンペーンは、「革新性」というAppleのブランドイメージを強烈に印象づけました。20年以上経った今でも、新製品発表のたびに「次はどんな革新があるのか」という期待を持たれ続けています。
商品ブランディング事例:Red Bull
Red Bullは「翼をさずける」という一貫したメッセージで、日本においてエナジードリンクという新ジャンルを創出しました。テレビCMでは、登場人物がRed Bullを飲むことで普通では考えられないことができるようになるストーリーが展開されます。
さらに、エクストリームスポーツなどブランドイメージに合うイベントへの協賛、街頭でのサンプリングなど、多角的なアプローチを実施。リアルな場でもターゲットとの接点をつくることで、「限界を超えるための飲み物」というブランドイメージを確立しました。
商品ブランディング事例:BOSS
サントリーの缶コーヒー「BOSS」は、1992年の発売以来「働く人の相棒」というコンセプトを一貫して伝えてきました。トミー・リー・ジョーンズが宇宙人を演じるユニークなCMシリーズは、多くの人に親しまれています。
2017年には働き方の変化に対応し、ペットボトルタイプの「クラフトボス」を投入。従来の缶コーヒーユーザーだけでなく、IT系オフィスワーカーという新市場の開拓に成功しました。時代に合わせた商品展開をしながらも、ブランドコンセプトは変えない戦略が功を奏しています。
商品ブランディング事例:ポカリスエット
大塚製薬の「ポカリスエット」は、発売から40年以上にわたり中高生をターゲットに継続的なアプローチを続けています。ターゲットが定期的に代替わりする難しさがありながら、毎年変化をつけた施策で若者の共感を獲得しています。
「潜在能力を引き出せ。」「自分は、きっと想像以上だ。」というキャンペーンコピーのもと、テレビCM、新聞広告、SNS、YouTubeなど若者に届きやすいメディアを活用。大勢の若者がダンスをする躍動感あふれるCMは、多くの人の記憶に残っています。「若者に寄り添い応援する」という一貫したメッセージが、世代を超えて支持される理由です。
まとめ
アウターブランディングは、顧客や取引先など社外に向けて、戦略的にブランド価値を発信する活動です。認知度向上、差別化、顧客ロイヤルティの向上、長期的な成長など、多くの効果が期待できます。
成功のポイントは、明確なブランドコンセプトの設定、全チャネルでの一貫したメッセージ発信、そしてインナーブランディングとの連携です。Apple、Red Bull、BOSS、ポカリスエットなどの成功事例からも分かるように、継続的かつ一貫した取り組みが重要です。
特に、ブランドイメージに合ったタレントの起用は、認知度向上やブランド価値の向上に非常に効果的です。タレントのもつイメージとブランドが結びつくことで、消費者の記憶に強く残ります。タレント起用を検討される場合は、月額定額で複数のタレントを起用できる「タレントサブスク」という選択肢もあります。コストを抑えながら柔軟にタレント戦略を展開できるため、近年注目されています。
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