Web広告といっても、さまざまな種類があります。Web広告を施策として展開する際、企業は自社が訴求したい商材に合わせ、適切なWeb広告を選択し、運用する必要があります。そのためには、Web広告の種類や特徴を知っておくことが重要です。
この記事では、それぞれの種類の特徴とメリットとデメリット、効果を出すための方法などを紹介します。
目次
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Web広告とは、インターネットを通じて掲載される広告全般の総称です。身近なものとしては、GoogleやYahoo! のほか、各SNSを利用した広告サービスが挙げられます。
Webサイトの検索結果やSNSのタイムラインなどに広告を掲載することが可能です。Web上に広告を出稿することで、商品やサービスの認知度アップ、売上向上を狙います。
Web広告の特徴は、自社商品・サービスに合わせたターゲット設定や効果測定が可能な点です。広告の目的に合わせて配信の種類や課金方式が選べます。
また、テレビCMやラジオ広告、新聞広告といったマスコミの広告に比べて低コストで運用できる点も特徴といえます。
Web広告の種類ごとの特性をしっかりと理解し、妥当なWeb広告を選ぶことで、高い広告効果が見込めるでしょう。
Web広告は、主に下記の6種類があります。各Web広告の中から、ターゲット、フォーマット、掲載期間など、目的に合わせて選択するとよいでしょう。
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことを指します。ユーザーがGoogleやYahoo! などの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際、そのキーワードに関連する広告が検索結果の上部や下部に表示されます。
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるため、準顕在層から顕在層の「知りたい」「買いたい」というニーズに直接アプローチできます。
それだけでなく、関連するキーワードで検索した潜在層にリーチできる点もリスティング広告の特徴です。
また、キーワードによっては低予算で始められるため、即効性と費用対効果の面から多くの企業が活用していますが、効果的な運用を行うには専門知識と継続的な改善が必要です。
ディスプレイ広告はコンテンツ連動型で、Webサイトやアプリにテキストや画像、動画の形式で掲載される広告です。
まだ自身の課題に気付いていないユーザーや具体的に行動していないユーザーなど潜在層に訴求し、商品やサービスの認知を高めニーズを掘り起こすことが期待できます。
ディスプレイ広告は、デザイン性のあるバナー画像やインパクトのあるキャッチフレーズを多様に使い、ユーザーに視覚的訴求を行うことができます。
そのため、印象に残りやすく購買意欲が明確ではない潜在顧客へ効率的なアプローチが期待できます。また、クリック単価が安く効率的に流入を獲得できるところも特徴です。
動画広告は、動画ファイル形式で入稿する映像広告で、メイン動画の前後や間に配信する「インストリーム広告」と、WebサイトやSNS、アプリの広告枠で配信する「アウトストリーム広告」に分かれます。
1本の動画で商品やサービスの特徴、価格、機能など多くの情報を魅力的に発信できる点が、動画広告のメリットです。
また、動画広告は現在、一番伸びてきている広告市場といえます。サイバーエージェントが発表した市場調査によれば、2023年の動画広告市場は昨対比で112%成長し6,253億円、2027年には1兆228億円に到達する予測が出ています。
上記のように成長が著しい動画広告は、Web広告の運用を考えていくうえで重要な手法といえるでしょう。
SNS広告は、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINE、TikTokなどSNSに配信する広告のことです。
SNSの利用者に広告を表示することで、自社ブランドや商品・サービスの認知拡大と売上向上を促進するだけでなく、利用者に拡散されることによって信頼性向上も期待できます。
SNS広告はユーザーのプロフィール情報だけでなく、フォローやいいね、シェア、クリックした広告など行動のデータも掛け合わせることにより、精度の高いターゲティングが実現できる点が魅力です。
配信後は継続的にターゲットの設定やクリエイティブの改善を実施することでより広告効果をあげられます。
記事広告は純広告の一つで、第三者目線でWebメディアなどに記事形式で広告を掲載し、文章で商品やサービスの魅力を伝える広告を指します。
人気のメディアに記事を掲載すると訴求力が高まり、認知度が上がりやすくなります。また、読者層がターゲットと合っているメディアを選定することも重要です。
記事広告は「タイアップ記事」「PR記事」と呼ばれ、取材や体験レポートを中心に中立な立場で掲載されます。そのため、ユーザーの興味を引くようなコンテンツを発信することで、読者からの信頼を獲得できます。
また、広告感の弱い記事形式で多くの情報を発信できるため、商材の理解促進を目的としたプロモーションにも適しています。
アフィリエイトは成果報酬型と課金型があり、ブログやSNSなどのメディアをもつ運営者が自身のメディアに企業の広告を掲載し、ユーザーが商品の購入やサービスの利用をすると、報酬が発生する仕組みになっています。
アフィリエイトは、広告を出稿する「広告主」、広告を掲載する「メディア(アフィリエイター)」、広告主とメディアをつなぐ「ASP」、サイト訪問者「消費者」の4者で成り立っています。
掲載だけではコストがかからないため、BtoCにおいては高い費用対効果が期待できるでしょう。
Web広告を出稿するとどのような効果が得られるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
Web広告を出稿することで、自社商材・サービスの認知度向上の効果を得ることができます。
企業のブランドや商品、サービスを認知してもらうためには、企業が伝えたいブランドイメージを明確にし、ターゲット層へ適切なメッセージを訴求しなければなりません。独自の強みを明確化し、広告に反映することで、認知度を上げることが可能になります。
また、認知度を上げるためには、自社の商品やサービスを全く知らない客層や、名前は聞いたことがあるものの詳しく知らないといった、いわゆる見込み顧客との接点を広告によってつくることが大切です。
Web広告の効果の一つとして挙げられるのが、ブランディング効果の向上です。SNS、検索エンジンなど、多様なメディアを活用することで、幅広い層にリーチできます。
ただしブランディング効果を高めるには、ユーザーにとって有益な情報を提供し、ブランドの価値を繰り返し伝える必要があります。そこで、アンケート調査などを通じて広告の効果を測定し、PDCAサイクルを回すことでブランディング効果をより高められるでしょう。
Web広告には、商品やサービスの認知拡大と、潜在ユーザーの興味喚起、コンバージョンの獲得などさまざまな効果があり、それぞれの数値を測定し分析・改善することで、効果の最大化が図れます。
Web広告を適切に運用することで、アクセス数を増やすことが可能です。適切なオーディエンスに広告を配信することで、興味をもつユーザーをサイトに誘導します。
閲覧してほしいターゲットのアクセス数を増やすためには、視覚的に魅力的でクリックしたくなる広告クリエイティブを制作することが重要です。
コンテンツとしてインパクトがあり、そのうえでベネフィット訴求がされているなど魅力的な広告であれば、ターゲットとなるユーザーのアクセス数増加が期待できます。
また、魅力ある広告コンテンツを制作することで、ターゲット層のみに留まらず、その他のユーザー層も興味を示し、クリックする可能性も出てくるでしょう。
ほかにも、広告を出稿することでユーザーの目に触れる機会が増えるため、オーガニックでのアクセス数も増加しやすくなります。
興味・関心をもつユーザーに広告を表示できるため、商品の購入やサービスの契約者を増加させる効果が期待できます。
また、リターゲティング広告を活用すれば、一度訪問したユーザーに対し繰り返し広告を表示させることができるので、意向度を高め、商品の購入やサービスの契約を後押しする効果も期待できます。
Web広告は、ユーザーの属性や行動履歴を活用して、精密なターゲティングが可能です。そして、顧客の購買行動やプロセスを分析して、各段階に合わせてアプローチできます。これらの特徴を活かしながら効果的に売上や契約者を増やすことができるのではないでしょうか。
では次に、これらの効果を測るためにはどのような指標があるのかみていきましょう.
Web広告の効果を測る指標は、以下の通りです。さまざまな角度で組み合わせて分析することによって広告の効果を正確に把握し、改善点を見出すことができます。
・インプレッション数:広告が表示された回数
・リーチ数:広告に到達したユーザー数
・フリークエンシー:1人のユーザーが広告に接触した回数・頻度
・クリック数:広告がクリックされた回数
・クリック率:広告の表示回数に対するクリック数の割合
・クリック単価:1クリックあたりの広告費用
・コンバージョン数:目標となる成果、購入、申し込みの達成数
・コンバージョン率:クリック数に対するコンバージョン数の割合
・コンバージョン単価:1件の申し込みを獲得するまでにかかった広告費用
・広告費用回収率:広告費用に対する売上高の比率
・エンゲージメント:SNSのフォローやいいねなどの数 ※各SNSにより異なる
広告効果を測るには、目的に合わせた適切な指標を設定する必要があります。長期的な目線をもつことが大事で、特に「コンバージョン率」「コンバージョン単価」を確認しましょう。
また、セッション数増加を目的に広告を配信している場合には「クリック率」「クリック単価」を指標にすることがおすすめです。
費用対効果を高めるには、以下の5つが重要です。
適切なターゲティングを行うためには、SNSに登録された年齢や性別といったユーザーの属性などの情報をもとに、興味関心を分析する必要があります。
綿密な分析のもとにターゲティングを行うことで、関連性の高い広告を展開し、エンゲージメント率の向上を目指すことができます。
魅力的なデザインでユーザーの目を引くことはもちろん、商品やサービスのメリットや価値を明確に表示し、季節や特定のイベントに合わせた広告や、「期間限定」「会員様限定」などを盛り込むことで刺さる可能性が高まるでしょう。
広告ごとに数値を分析し、パフォーマンスの高い広告クリエイティブの検証をする必要があります。また、各広告クリエイティブのパフォーマンスを比較して、最も効果的なクリエイティブを特定することも重要です。
そのためには、A/Bテストを実施し、クリエイティブごとにクリック率を検証してみることが有効といえます。
アトリビューションとは、コンバージョンに至るまでに経由した広告の貢献度がどのくらいあるのかを分析する手法です。
複数の広告をクリックして、コンバージョンにつながっているケースが多くあるため、ラストクリックの前にどの広告をクリックしているのか確認しましょう。
コンバージョンに影響を与えた広告を分析して、効率的な配信を狙い、有効な広告を見極めることで配信コストを適切に分配できます。
広告にタレントを起用することで、ユーザーの目に留まりやすくなります。また、ターゲットにマッチしたタレントを起用すると、より効果的なアプローチを行うことが可能です。
タレントのイメージが商品・サービスのブランディングに寄与し、商品の購入やサービスの契約を促進することにつながるでしょう。
Web広告の費用対効果を高めるためには以上の方法があります。これらのポイントを押さえ、継続的に改善を行うことが重要です。
ここでは、Web広告にタレントを起用し、成果が向上した事例を紹介します。
A社が抱えていた課題は、地元での認知が低く、お客さんをポータルサイト経由でしか獲得できていないことでした。
そこでA社はタレントを起用したGoogle広告を出稿。広告のクリック数は前月に比べ3倍の値を記録し、オーガニック流入も大幅に増加しました。以前から抱えていた課題の認知度向上に成功しています。
B社では新サービスの提供開始に伴い、認知度の向上・登録者数の増加を目標にタレントをアンバサダーに据えてX(旧Twitter)広告を出稿しました。
上記X広告のタレント起用前と後ではクリック数が約2倍以上、CVRも1.5倍と明確に数値が伸びています。またB社も「興味をもってくれるユーザーが増えた」と効果を実感しており、成功事例の一つになっています。
C社ではイベント・企画を盛り上げるべく、タレントを起用したWeb広告を出稿。また、同社ではWeb広告の出稿のみに留まらず、折込チラシや店頭POPにもタレントを起用し幅広く広告施策を展開しました。
タレントを起用し、幅広く施策を展開したことにより、広告訴求におけるバリエーションが増え、イベントや企画の盛り上げに大きく貢献してくれていると答えています。
Web広告の配信は、現代社会の集客施策では欠かせない手法のひとつです。単に広告出稿を行っただけでは成果につながりません。Web広告で成果を出すためには、目的を明確にし、コスト面や配信期間、成果指標などのポイントを押さえて配信することが重要です。
Web広告の費用対効果を高めるためには、タレントを起用した広告がおすすめです。広告代理店やキャスティング会社に依頼する企業が多かった中で、タレントサブスクサービスの活用が注目されています。
従来、広告にタレントを起用する場合、膨大な予算が必要ですが、月額/年額のサブスクリプション型のサービスであれば、低コストでスピーディーにタレントを起用したWeb広告の制作が行えます。
なお、タレントサブスクの利用を検討している場合には、「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」をぜひご活用ください。「アクセルジャパン」は低コストなだけでなく、契約から2週間で広告クリエイティブを劇的に変えることが可能です。
また、提供素材が豊富で、クレジットの記載も不要※です。素材の提供元を示す「クレジット表記」は多くのサービスで求められるため、「アクセルジャパン」を導入するきっかけの一つとなったとのお声を多くいただいております。
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