近年、企業が自社のブランディング化や商品の広告プロモーションを行うために「アンバサダー」を起用することが増えました。その際、アンバサダー契約を行いますが、よく似た言葉で、スポンサー契約というものもあります。両者はどのように違うのでしょうか。
本記事では、企業が起用する際のアンバサダー契約について、その概要や、スポンサー契約との違い、効果やメリット、費用の内訳などを解説します。
目次
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本項ではまず、アンバサダー契約とはどのようなことなのかを解説いたします。
そもそも、「アンバサダー」とは「大使」や「使節」という意味で、ビジネスシーンにおいては「広告塔」という意味になります。
アンバサダーは、企業の情報や、商品・サービスの情報を発信して人々に認知してもらう役割があり、親近感を持ってもらうことで商材やブランドのファンを増やす効果が期待できます。アンバサダーとは、企業の顔であり、イメージキャラクターや広告塔としての意味合いを持ちます。
アンバサダー契約とは、文字通り自社のイメージキャラクターとして著名人などを「アンバサダー」として契約することです。著名人の中には芸能人やアスリートだけではなく、時には政治家やインフルエンサーも含まれ、アンバサダーとして起用される場合があります。
契約条件は企業や団体によってさまざまです。HPで写真や動画を使用する、アンバサダー本人のアカウントからSNS上で商材やサービスを紹介する、イベント会場に登場してPRする、雑誌などのインタビューでコメントを発表するなど、活用種類が多岐に渡ります。
また、契約期間は企業の企画戦略を通して決まるため、中長期での契約が一般的となります。
アンバサダーの契約は、芸能人が就任するパターンからアスリート、インフルエンサーが就任する場合までさまざまなケースがあります。
契約の内容や期間によって注力する部分が異なりますが、アンバサダーは、企業のイメージを守りながら誠実な情報を提供することと、自身の影響力をしっかり認識して品のある行動を心がけることが求められます。
アンバサダー契約とよく混同されがちなものとしてスポンサー契約というものがあります。本項では両者の違いを解説していますので、認識を明確にしておきましょう。
まず、アンバサダー契約の場合は、企業が著名人に依頼をして、企画や進め方を双方で協力していくケースが多くみられます。
企業が無償で提供した商品やサービスを、アンバサダーに実際に利用してもらい、商品の良さなどをSNSやイベントで紹介しながら消費者に興味や好感を持たせていく活動を中長期的に行うことが一般的です。
一方、スポンサー契約の場合は、企業が著名人に報酬を支払って、企業や商品のイメージ作りや、印象づけてアピールするための宣伝活動を行います。そのため、広報活動に焦点をあてた一時的なプロモーションとなります。
アンバサダー契約とスポンサー契約の異なる部分は、企業とアンバサダーの双方で協力して企画を進めるかどうか、という点が挙げられます。
アンバサダーを起用する際、プロモーションはもちろん、企業のブランディング形成を行うという目的が含まれています。
商品・サービスの魅力や価値を自社のHPやSNSなどのWeb媒体、パンフレットなどの紙媒体、イベントなどのオフライン媒体を活用してアンバサダーが発信することで、自社の価値の向上や他社との差別化を図ります。
一方、スポンサー契約では、企業はイメージが合う著名人と契約し、自社の商品やサービスがより多くの人の目に入るよう販売促進を行いますので、一気に認知度を高める効果が期待できます。
契約期間については、アンバサダーは中長期的な契約が一般的で、スポンサー契約の場合は短期的なものから長期的なものまで幅広いものになります。
いずれも、プロモーションに関わる著名人との契約にはなりますが、両者の間には若干の違いがあります。企業側のプロモーション戦略やターゲット層などによって異なってくるでしょう。
実際にアンバサダー契約を結ぶことで、企業側はどのようなメリットを得られるのでしょうか。本項では、3つのポイントからアンバサダー契約による企業のメリットを解説します。
企業がアンバサダーと契約を結び、自社のアンバサダーとして正式に著名人を起用すると、著名人の写真や動画を見たユーザーは関心を寄せます。
そしてそれをきっかけとして、自社商材に対する認知度向上も見込めるでしょう。認知度が上がることで、次のプロモーション展開がしやすくなります。
テレビや動画のCM、パネル広告やWEB広告など多角的に出演を展開していくことで、企業や商材・サービスのブランドイメージ向上が期待できるのは、アンバサダー契約の強みです。
著名人のアンバサダーと契約を結ぶことで、自社のブランディング強化が期待できるのはいうまでもありません。アンバサダーが取り組むプロモーション活動は質が高く、口コミが広がりやすいという特徴があります。
著名人の就任によって注目を浴びるため企業の認知度も向上し、「〇〇さんがアンバサダーをやっている企業」として、他社との差別化が図れるようになります。
こうした点において、著名人とアンバサダー契約を結ぶことは、ブランディング強化に繋がります。
企業がアンバサダーとして著名人を起用すると、アンバサダーのキャラクターを軸に、新しい顧客層へのリーチが期待できます。例えば、人気のアスリートにファッションブランドのアンバサダーに就任してもらった場合、アスリートのファン層にもアプローチが可能です。
就任したアンバサダーが企業のプロモーションを行うことで、ファン層からも注目や親近感を得ることができるでしょう。ファンを中心とした「質の高い口コミ」が広がることで、まだファンではないユーザー層、つまり「見込み客」に向けても、印象づけることができます。
そして、商品の購買意欲を向上させるなど、ファンの流入によって営業利益の向上が期待できるようになります。
著名人とアンバサダー契約を結ぶことで、企業はさまざまなメリットを得ることができます。なお、アンバサダーを起用するメリットなどは下記記事で詳しく解説していますので、併せてチェックしてください。
アンバサダーとして著名人と契約を結んだ場合、発生する費用の内訳についても知っておくことが重要です。本項では費用の内訳について解説します。
企業がアンバサダーを起用すると、契約締結の際に契約金が支払われます。専属で役割を全うしてもらうための約束金となります。
上記とは別に、著名人との契約締結後もさまざまな費用が発生します。契約金と各種費用をトータルすると、数千万円になることもあります。アンバサダーの費用は、起用するアンバサダーの知名度や活動内容、契約期間によっても大きく変動します。
企業は著名人をアンバサダーとして起用する際、契約金の他にも、アンバサダーの採用に伴う費用、商品サンプル代や送料などが発生します。
また、広告やCMなどの各種プロモーションへの出演を依頼する場合は、出演費はもちろん、ヘアメイク費、撮影費、ケータリング費、交通費など追加で必要になる場合があるため、予算に組んでおく必要があります。
どのプロモーションにおいても同様ですが、起用するアンバサダーによって費用に大きく差が生じるため、注意が必要です。
企業の自社ブランディングに著名人のアンバサダーを起用した後、追加で新商品の発表会や各種イベントにアンバサダーを出演させる施策が決まった場合は、イベントへの出演費も別途発生します。
その際の費用の相場としては、イベント出演は数十万円〜数百万円と幅が大きく、何日間のイベントになるのか、1日何時間拘束されるのかなど、イベントの内容によって費用も変動するため注意が必要です。
アンバサダーと契約する際は、アンバサダーの運用費以外に、契約金やイベントやCM広告などの施策への出演費など、別途で各種費用が発生します。
なお、アンバサダーの契約金の相場などを細かく知りたい場合には、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
著名人とアンバサダー契約をする場合、大きなプロモーション効果が期待できます。その一方で、手間やコストが発生することは避けられません。
具体的には候補者選定、ファン層のチェック、競合調査、企画書の作成、撮影スケジュールや素材の修正作業などさまざまな業務工程が必要です。/年額でタレントの素材を提供してもらえるタレントサブスクサービスが使いやすくておすすめです。
企業側のリソースや予算に余裕があれば問題ありませんが、それらに余裕がない場合は、著名人の起用に踏み出すことは難しいと感じる人も多いでしょう。
しかし、タレントサブスクであれば、著名人の写真や動画などの提供素材を低額で広告などに活用することができます。その際、調査や書類作成などのさまざまな業務工程も省けるため、著名人を起用するまでのスピードが早くなります。
タレントサブスクは多くの企業がサービスとして提供していますが、利用を検討されている場合は、ACCEL JAPAN(アクセル ジャパン)にご相談ください。
アクセル ジャパンはタレントの豊富な素材提供はもちろん、クレジット表記も不要※でクリエイティブの自由度が高いサービスです。また、定期打合せなどのフォローも充実しているため、安心して活用することができます。
タレントサブスクについては下記記事でも詳細に解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
企業のブランディング化や商材のプロモーションにおいて、著名人をイメージキャラクターに起用する場合、アンバサダー契約費だけに留まらないケースが多く見られます。別途でCM出演費用やデジタル広告の肖像権など、上乗せされる可能性を想定しておかなければなりません。
販促予算に限りがある場合は、低額の月額制で導入できるタレントサブスクを検討してみてはいかがでしょうか。
(※規定あり)
アンバサダーの契約は中長期的でさまざまなプロモーションに関わるため、企業の広告施策において大きな反響が期待できます。
しかしながら、アンバサダーの契約は相応のコストが発生するため、どの企業でも契約できるわけではありません。比較的低コストでタレントを自社広告などに起用したい場合は、タレントサブスクの利用がおすすめです。
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