Facebook広告とは、Meta社が提供する広告サービスの一つで、Facebookのプラットフォーム上で表示される広告のことです。Facebookをはじめ、InstagramやMessengerなどでも配信可能です。
企業や個人が特定のオーディエンスに向けて広告を配信するためのツールで、ターゲティング機能や多様な広告フォーマットを活用して効果的なマーケティングに役立てることができます。
しかし、すでにFacebook広告の概要やメリットを知っている担当者の方が気になるのは、実際の成功事例ではないでしょうか。成功事例を参考にしたうえで、自社の戦略策定に役立てたい方は多いはずです。
そこで本記事では、Facebook広告の成功事例や特徴、メリットや注意点についてわかりやすく解説します。
目次
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広告の特徴について、5つのポイントを解説します。以下の特徴を理解したうえで、Facebook広告を運用しましょう。
Facebookに登録するには実名や年齢、居住地などの情報が必要です。そのため正確な個人情報をもとにした精度の高いターゲティングによる広告配信が可能です。
また、類似オーディエンス(既存顧客と似た特性をもっているユーザーにリーチできる機能)を設定できるため、潜在顧客に効率的なアプローチを実施できます。
Facebook広告は、初めて広告配信する企業も手軽にチャレンジできるように、1日あたり数百円から広告配信できます。運用する中で、効果が出てきたら増額できるため、極力リスクを抑えたいという場合にもおすすめです。
ターゲティング精度が高いことから、CPC(クリック単価)を低額に抑えられているケースも多くあります。
初めて広告配信を行う場合、広告出稿までに時間がかかってしまう可能性があります。
しかしFacebook広告の場合には、プラットフォームに表示される指示どおりに広告の目的や予算、配信期間などの必要事項を入力していくだけで簡単に出稿できます。
また入力した広告の目的や配信先に適した広告フォーマットが豊富に用意されているため、素材選びや広告制作にかかる手間や時間の削減も可能です。
Facebook広告では、広告を表示する際にオークションが行われています。
たとえば美容に興味があるユーザーには、「スキンケア商品を扱う企業」や「ヘアケア商品を扱う企業」などの中から、入札価格や推定アクション率、広告品質などの要素をもとに、どの広告をユーザーに表示するのかを決定します。
その際、入札価格は高額であるほどオークションは有利になりますが、その分コストもかかるため、コスト戦略が必要です。
Facebook広告では入札価格をコントロールできるため、「コストパフォーマンスを最適化したい」「入札価格を一定額に保ちたい」などのニーズに合わせたコスト戦略が行えます。
広告を配信する際、効果を確認するためには広告効果測定を実施することが欠かせません。
そのため広告効果測定ツールを用意する必要がありますが、Facebook広告であれば広告効果測定機能が備わっているので、スムーズに運用できます。
Facebook広告を上手く活用して成功した事例を3社紹介します。
約66,000件もの求人を取り扱う日本最大級の派遣に特化した求人情報サイトである「エン派遣」を運営するエン・ジャパン株式会社の事例を紹介します。
Cookie規制に対応しつつ、これまで以上に細やかな広告計測や顧客ターゲティング施策の実施、会員登録単価(CPA)の改善を目指して、広告効果測定にコンバージョンAPIを活用しました。
コンバージョンAPIとは、Cookieを利用せずにマーケティングデータを計測する手段です。
コンバージョンAPIを用いて、「通常のイベントのみを配信した場合」と「ピクセルで設定しているすべてのイベントを送信した場合」の結果を比較し、効果測定の最適化を実施しました。
なおFacebookピクセルとは、Facebook広告の効果測定するために必要なJavaScriptコード(動的なWebページの作成に用いられるプログラミング用語)のことです。
たとえば、ピクセルを購入完了ページに設定することで、商品を購入したユーザーに近いユーザーに広告が配信されるように、広告配信が最適化されます。
その結果、すべてのイベントを配信した場合において、以下の点で高い成果につながりました。
● 会員登録件数(CV):12%上昇
● 会員登録単価(CPA):11%減少
衣料品から調理器具まで幅広い商品を販売するEコマースプラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」を運営している株式会社クラシコムの事例を紹介します。
自社アプリのインストール数を増やし、かつインストール単価を抑えて費用対効果を向上させることを目標に、Advantage+ アプリキャンペーン(自動アプリ広告)を実施しました。
Facebookのアプリ自動広告とは、手動による調整ではなく機械学習を優先することでキャンペーンを最適化するサービスです。
通常のアプリキャンペーンとのA/Bテストを実施したところ、Advantage+ アプリキャンペーンのパフォーマンスの方が、以下の点で高い成果につながりました。
● インストール単価:23%減少
● インプレッション単価:44%減少
● クリック単価:26%減少
NTT東日本は、クラウド型カメラサービス「ギガらくカメラ」のサブスクリプションサービスのリード創出において、従来のコンバージョン広告よりもさらに優れたキャンペーンパフォーマンスを実現することを目標に、リード獲得広告を活用しました。
Facebookのリード獲得広告は、連絡先情報をフォームに自動入力できるため、離脱を防ぎ、質の高いリード獲得が可能な広告です。
従来のキャンペーンとリード獲得広告のみを活用したキャンペーンとでA/Bテストを実施したところ、リード獲得広告のみを活用したキャンペーンの方が、以下の点で高い成果につながりました。
● リード獲得単価:88%減少
● 広告クリック率:2.2倍に増加
成果を出すために、まずは成功事例からポイントを徹底的に学ぶことが重要です。そのうえで、自社であれば「誰に」「どのような広告を届ける」のが最適なのかを研究し、ノウハウを磨いていきましょう。
バナーのクリエイティブはFacebook広告に限らず、非常に重要です。しかしユーザーの興味・関心を得られるようなクリエイティブを制作することは簡単ではありません。
バナーのクリエイティブを制作するための有効な手段の一つに、タレント起用があります。
有名タレントを起用することで、商品・サービスの信頼獲得や認知度の向上などの効果が望める一方、高額であることから、これまでは大手企業を中心に活用されてきました。
しかし、タレントサブスクサービスが登場し、コストの低減が可能になったことで、中小企業も広告にタレントを起用するケースが増えています。
そこで、ここではFacebook広告において成功を収めたバナーのクリエイティブにおいて、タレントサブスクサービスを活用した事例を紹介します。
リース業を営むA社では、2023年7月1日~2023年8月16日にわたりFacebook広告を配信しました。その際、従来のバナー広告とタレントを起用したバナー広告でA/Bテストを実施したところ、以下の結果になりました。
● 従来のバナー広告におけるコンバージョン率:0.76%
● タレントを起用したバナー広告におけるコンバージョン率:2.65%
タレント素材をバナーに起用することで、3倍以上のパフォーマンスにつながったのです。
自社特有のバナー制作が難しい場合には、広告代理店やタレントサブスクサービスなどを活用し、工夫することがおすすめです。
ここまでFacebook広告の成功事例を紹介しましたが、メリットだけではなく注意点も存在します。以下に、Facebook広告の注意点をまとめましたので、把握しておきましょう。
Facebook広告は、1カ月に1回程度と頻繁に仕様変更が行われます。仕様変更のたびに広告主は仕様を確認し、対応することが求められます。
そのため仕様変更のスケジュールを把握し、学習する時間を設けることが必要です。
Facebook広告の配信対象は、FacebookやInstagram、Messengerといったソフトのユーザーのみです。そのため、Google広告やYahoo!広告に比べるとターゲットが限定される傾向にあります。
Facebook広告を運用するうえでは、メリットと注意点の両方を理解しておくことが重要です。
Facebook広告では、広告主自身が設定した予算上限内で広告の配信が行われます。
具体的には、1日あたり100円、クリックあたり10円と設定すれば、10回クリックされた時点で100円達成となり広告配信は自動的に終了します。
予算による制限があるので、過大な請求をされることはありません。
Facebook広告では、以下の2つの課金方式が採用されています。これらの課金方式を理解して、効率的に運用しましょう。
インプレッション課金とは、広告が1,000回表示されるたびに、オークション形式で決定した料金が課金される方式です。
たとえば、認知拡大やブランディングなどの目的に適しています。また、先ほど解説したようにターゲティング精度が高いことから、リード獲得にも非常に効果的です。
ユーザーのアクションが発生しても課金されない点がメリットである一方、クリックされなくても料金が発生するため、費用対効果が見合わなくなる可能性もあるというデメリットもあります。
クリック課金とは、広告がクリックされるたびに、オークション形式で決定した料金が課金されます。たとえば、Webサイトやアプリへの誘導といった目的に適しています。
表示されるだけでは課金されない点がメリットである一方、入札価格が低すぎると配信されないというデメリットもあります。
Facebook広告は高機能な広告配信プラットフォームであるため、操作自体は簡単に実施できるように整備されています。
しかし、慣れていないと設定1つとってもかなり複雑に感じることもあるでしょう。まずは広告の目的を明確したうえで、キャンペーンの内容や最適化指標を検討することがおすすめです。
またFacebook広告を成功させるには、タレントを広告に起用することも有効です。タレントを起用することで、競合他社との差別化や自社サービスの認知度向上が期待できます。
その際には費用を抑えられることから、先ほどクリエイティブの成功事例で紹介したタレントサブスクサービスの利用がおすすめです。
「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」は、数多くの著名人の肖像を広告宣伝に起用できるタレントサブスクサービスです。初期費用0円、月額40万円からの3つのプランをご用意しており、Facebook広告への活用も可能です。
多くのタレントサブスクサービスでは素材の使用に際し、提供元を示すクレジット表記を義務付けていますが、アクセルジャパンでは、クレジット表記不要で素材を活用できる※ため、クリエイティブの自由度が高いという特徴があります。
サポートも充実しているため、初めてタレントサブスクを利用する企業にも多くご利用いただいています。Facebook広告でのタレント起用を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
(※規定あり)