イベントは、新規顧客の獲得や商品・サービスの認知度向上、顧客とのエンゲージメント強化など、さまざまな目的で実施されます。しかし、せっかくイベントを開催しても、集客がうまくいかなければ、期待する成果を得ることはできません。
そこで重要になるのが、ターゲットに響くイベント企画と、戦略的な集客活動です。本記事では、イベント集客の基本となる考え方や、具体的な施策、成功事例について解説していきます。
目次
[ 詳細表示 ▼ ]
イベントを開催するにあたって、まず明確にしなければならないのは「なぜイベントを開催するのか?」という目的です。イベントを通して達成したい目標を明確化することで、ターゲットや集客方法、コンテンツの内容を具体的に決めることができます。
たとえば、新規顧客の獲得を目的とする場合、ターゲットとなる層は自社商品やサービスを知らない、または興味関心が薄い状態であると考えられます。
そのため、商品やサービスの魅力を分かりやすく伝えることができる、体験型のイベントやセミナーなどが有効的でしょう。
目的が定まったら、次は「誰にイベントに参加してもらいたいか?」というターゲット層を明確化します。対象者によって、興味関心のあるテーマ、参加しやすい日時や場所、情報収集の手段などが異なるため、的確なターゲット設定が重要となります。
イベントの成否を大きく左右するのが、魅力的なコンテンツの企画です。ターゲット層が「参加したい!」と思えるような、価値のある内容を盛り込むために、下記の4項目を意識して企画しましょう。
ターゲット層の興味関心に合致しているか?
講演、セミナー、ワークショップ、交流会など、飽きさせない構成になっているか?
限定情報、割引特典、記念品など、イベントでしか得られない価値を提供しているか?
専門家、タレント、インフルエンサーなど、集客力のあるゲストを呼ぶか?
上記の企画内容だけでなく、開催形式も重要な要素です。オンライン、オフライン、またはそのハイブリッド形式など、イベントの目的に合った形式を選択しましょう。
イベントの成功には、日時・場所・費用の設定も重要です。それぞれのポイントを紹介するので、確認しておきましょう。
・ ターゲット層の参加しやすい曜日・時間帯を考慮する
・ 競合イベントと開催日がかぶらないように注意する
・ 十分な準備期間を確保する
・ ターゲット層のアクセスしやすい場所を選ぶ
・ イベントの規模に合った会場の広さを確保する
・ 会場設備(音響、照明、Wi-Fiなど)を確認する
・ ターゲット層の支払い意欲を考慮する
・ 競合イベントの参加費を参考に価格を設定する
・ 早期割引やグループ割引などを導入する
日時・場所・費用は、いずれも参加者の集まりやすさに直結する要素です。ターゲット層の属性やイベントの目的に最適な設定を行う必要があります。
イベントの企画が完了したら、次はターゲットに情報を届け、参加を促す集客活動を行いましょう。ここでは、オンライン・オフライン両方の観点から、効果的な集客方法について解説します。
イベント集客には、オンラインとオフライン両方の施策を組み合わせることが効果的です。ここでは、それぞれのチャネルで活用できる代表的な集客方法を紹介します。
・Web広告
Google広告やFacebook広告など、ターゲット層へピンポイントに広告を配信する
・SNS
Facebook、X(旧:Twitter)、Instagramなど、ターゲット層が利用するSNSでイベント情報を発信する
・Webサイト
イベント特設ページを作成し、イベントの詳細情報や申し込みフォームを掲載する
・メルマガ
過去のイベント参加者や顧客リストに対してイベント情報を配信する
・ブログ記事
イベントの魅力や見どころを伝えるブログ記事を執筆し、SEO対策を行う
・チラシ・ポスター
イベント会場周辺でチラシを配布したり、ターゲット層が集まる場所にポスターを掲出したりする
・DM発送
顧客リストや名刺情報をもとに、イベント案内のDMを郵送する
・メディア掲載
新聞や雑誌などに、イベント情報を掲載してもらう
・関係者への告知
協賛企業や関係団体などに、イベント情報を告知し、協力依頼する
オンライン・オフラインそれぞれにメリットがあるので、さまざまな施策を組み合わせながら集客を行っていきましょう。
先述したように、集客方法は多岐にわたります。そこで意識したほうが良いことは、ターゲット層が普段利用しているメディアや情報収集手段を考慮してイベント集客をするということです。
例えば、若年層向けのイベントであれば、SNSやWeb広告を活用したり、高齢者向けのイベントであれば、新聞広告やDM発送を行ったりするのが効果的です。
また、情報過多の現代においては、ただ闇雲に情報を発信するだけでは、ユーザーの目に留まることは難しくなっています。
ターゲットが本当に求めている情報は何なのか、どのような言葉で語りかければ響くのかなどを分析し、心に響くメッセージを届けられるように工夫しましょう。
オンラインでのイベント開催は、近年ますます一般的になってきました。ここでは、オンラインイベントのメリットと、成功に導くためのポイントを紹介します。
近年、オンラインで開催されるイベントが増加しています。オンラインイベントのメリットは、広域からの集客が可能であること、会場費などのコストや参加者の移動時間を削減できること、イベントの様子をアーカイブ化できることです。
また、講演会やセミナーのように、一方通行になりがちなイベントでも、チャット機能やアンケート機能などを活用することで、参加者と双方向のコミュニケーションを取ることができます。
オンラインイベントは、オフラインイベントに比べて参加しやすい一方で、参加者にとっては集中力が途切れやすいという側面があります。
そのため、参加者の集中力を維持するために、参加型の企画や双方向性のコンテンツを取り入れたり、適度な休憩時間を設けたりするなどの工夫が必要です。
ここからは、イベント集客に成功した具体的な事例を紹介します。イベントの目的、ターゲットなど、様々な事例を参考に、自社のイベントに最適な方法を検討してみましょう。
A社は、新規顧客獲得とリード獲得を目的とした、最新技術に関するオンラインセミナーを開催しました。専門性の高い講師による講演と、個別相談会の機会を設けることで、参加者にとって価値の高いイベントを提供しています。
集客では、Web広告、SNS広告、メルマガを効果的に活用したことで、100名以上の新規リード獲得に成功しました。
B社は、新規顧客獲得と認知度向上を目的として、新メニュー試食会を開催しました。参加費は無料で、さらに来店者特典を用意することで、参加意欲を高める工夫をしています。
また、写真映えする新メニューと店内装飾により、SNSでの拡散も促進されました。その結果、イベント当日は予約で満席となり、SNSのフォロワー数も増加しました。
C社は、受講者募集と認知度向上を目的とした、無料オンラインセミナーを開催しました。SEO対策、SNS広告、インフルエンサーマーケティングを駆使して集客を行っています。
セミナーの内容は、有益な情報が得られるだけでなく、質の高い配信環境を提供することで、参加者満足度を向上させています。また、著名な講師を招いたことで、ブランド力の向上にも繋がっています。その結果、1,000名以上の参加者獲得に成功しました。
イベント開催後に振り返りをすることで、次回以降のイベントをより効果的、かつ効率的に開催することができます。そのため、イベント終了後は、以下の項目について振り返りを行い、次回イベントの改善策を検討しましょう。
設定した目標を達成できたのか、具体的な数値で評価する
アンケートなどを実施し、イベント内容や運営方法に対する意見を収集する
各集客チャネルからの参加者数を分析し、費用対効果の高い方法を見極める
スケジュール管理、スタッフの役割分担、会場設営など、運営面での問題点を洗い出す
振り返りによって得られた情報は、次回イベントの企画・運営に積極的に反映させましょう。成功体験は継続し、失敗体験は改善策を講じることで、より質の高いイベントを開催できるようになります。
イベント集客を成功させるためには、事前の綿密な計画と準備が重要です。イベントの目的、ターゲット、コンテンツ、集客方法、そして振り返り分析、この一連の流れを意識して取り組むことで、参加者満足度が高く、目的達成に繋がるイベントが開催できるはずです。
なお、イベントの集客をする際、さまざまな販促物をより魅力的に見せたい、効果を向上させたい場合は、タレントの起用が効果的です。
タレントを起用することで、他社の販促物に埋もれることなく目を惹くことができます。また、認知度の高いタレントが起用されていると、イベントへの安心感を与えることができるので、集客の後押しとなるでしょう。
しかし、タレントの起用には通常大きなコストを要します。予算の面からタレントの起用を断念したことがある場合は、「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」のタレントサブスクサービスを利用してみてください。
タレントサブスクとは、タレントの素材を広告などの制作に活用できるサブスクリプションサービスで、近年注目を浴びています。
アクセルジャパンではタレントの提供素材を豊富に取り揃えているだけでなく、さまざまな広告に活用できます。
また、通常タレントサブスクでは提供元を示すクレジット表記が必要となりますが、アクセルジャパンではクレジット表記不要※で広告を配信可能です。そのため、オリジナルキャスティングのように自由度高く広告クリエイティブを制作いただけます。
そのほか、定期打ち合わせをしながら成功事例を紹介するなど、初めてタレントサブスクをご利用いただく企業をサポートするバックアップ体制も万全ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
(※規定あり)